「1960年代に月へ」無謀な挑戦の裏側
1957年10月、ソビエト連邦は史上初の人工衛星「スプートニク1号」を打ち上げた。当時のアメリカはソ連との冷戦の真っ只中。ソ連の「人工衛星の打ち上げ成功」のニュースは「ミサイルの技術」と深いつながりを持つ「宇宙開発の技術」がアメリカより進んでいることを意味していた。スプートニク1号から遅れること3か月、アメリカは人工衛星「エクスプローラー1号」を打ち上げる。宇宙開発の強化のため、翌年NASAが正式に発足、「有人宇宙飛行計画(マーキュリー計画)」が立ち上がる。この計画はアメリカの宇宙開発にとって大きな基礎となった。