2009年 しし座流星群
しし座流星群の見え方
2009年しし座流星群の予想
しし座流星群は一般に11月17日前後に極大を迎えます。今年は17日から18日にかけての夜が極大で、ちょうど新月直後という絶好の観望条件です。
放射点は午後11時ごろまで地平線の下にあるので、宵のうちはあまり流星が出現しません。まれに、放射点から離れていて軌跡の長い流星や、同時期に活発な出現を見せる「おうし座流星群」の流星を見ることができます。
日付が18日に変わってからが観測の本番になるでしょう。単純に言えば、放射点が高く昇るにつれて流星の数は多くなります。ちなみに放射点が南中するのは午前6時前後で、これは日の出とほぼ同じ時刻です。
さらに、フランスの天文学者ボバイヨン氏は、テンペル・タットル彗星の古いダスト・トレイルが地球にぶつかるため、最大で1時間あたり200個のペースで流星が見られるという予測を発表しています。ボバイヨン氏は2008年のしし座流星群の極大を1時間程度の誤差で予測することに成功していて、今回の発表も同じ手法によるものです。
ボバイヨン氏によれば、(放射点の高さを考慮しなくても)午前6時過ぎが出現のピークとなるそうです。薄明開始時刻が午前4時50分(東京の場合)なので、このころがもっとも多くの流星が見える時刻になるのではないでしょうか。もちろん、予想外の突発出現が決してないとは言えませんので、一晩中観測する意義はあります。
流星をたくさん見るためのポイント
たくさんの流星を見るためには、「光害の少ない暗いところ」「地平線近くまで視野の開けているところ」を選ぶのが大切です。都市部ではそういう場所を見つけるのは難しいかもしれませんが、河川敷や公園などを探してみましょう(公園やグラウンドなど、夜間の出入りを禁止している場所もありますので気をつけてください)。
11月も後半になると、夜はとても寒くなります。地面に銀マットなどを敷き寝転がって観測するのが一般的ですが、じっとしていると予想以上に冷え込むものです。防寒は万全にしてください。明け方に近づくほど出現数が多いと予想されるので、温かい飲み物や夜食を用意して根気よく観測しましょう。
流星観測は一晩中行うものです。安全性などにじゅうぶん注意するとともに、マナーを守り、他人に迷惑をかけないように気を配りましょう。また、観測地へ車で出かけた方が、帰る際に事故にあうケースがありますので、体力にはじゅうぶん配慮してください。