2012年
今月の上旬から中旬にかけては一晩で惑星をたくさん見るチャンス。まず夕方、西の低空に水星を見つけよう。空が暗くなってからは、南西の空に見える火星と土星、そして明け方には東の空に金星と木星だ。水星以外は肉眼でも楽に見え、水星も双眼鏡があれば簡単に見つかるだろう。さらに興味がある方は、深夜から未明に見える天王星、海王星にも挑戦してみよう。
惑星が見ごろの7月だが、とくに注目なのは明け方の金星と木星。どちらもおうし座を移動中で、プレアデス星団(すばる)やヒヤデス星団、1等星アルデバランと並ぶようすが楽しめる。早起きする価値のある美しい光景だ。15日の昼過ぎには月が木星を隠す木星食という珍しい現象も起こる。
もうひとつ、7月といえば七夕。梅雨が明けていない地域も多く雲に邪魔されてしまうかもしれないが、7月7日にしか見えないというものでもない。晴れた日には少しの時間だけでも夜空を見上げ、織り姫星と彦星を探してみたい。
図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。
- 上旬
- 金星がヒヤデス星団を通過、木星も接近
- 1日(日)
- 水星が東方最大離角
- 15日(日)
- 細い月と木星、プレアデス星団が接近
- 15日(日)
- 木星食
- 16日(月)
- 細い月と金星、アルデバランが接近
水星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | 0.7 | 1.7 | 3.6 |
視直径 | 8.7" | 10.5" | 11.5" |
星座 | かに | かに | かに |
現象 |
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金星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -4.5 | -4.5 | -4.5 |
視直径 | 41.8" | 35.7" | 30.8" |
星座 | おうし | おうし | おうし |
現象 |
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火星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 0.9 | 1.0 |
視直径 | 6.5" | 5.9" |
星座 | おとめ | おとめ |
現象 |
木星
上旬 | 下旬 | |
等級 | -2.1 | -2.1 |
視直径 | 34.1" | 35.5" |
星座 | おうし | おうし |
現象 |
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土星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 0.5 | 0.5 |
視直径 | 17.4" | 16.8" |
星座 | おとめ | おとめ |
現象 |
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天王星・海王星
天王星(中旬) | 海王星(中旬) | |
等級 | 5.8 | 7.8 |
視直径 | 3.5" | 2.3" |
星座 | くじら | みずがめ |
現象 |
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