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2019年 3月

2月22日、探査機「はやぶさ2」が見事、小惑星リュウグウへのタッチダウンに成功した。その「はやぶさ2」とリュウグウは3月中は、地球から見ると明け方の空、金星のあたりに位置している。もちろん見ることはできないが、明けの明星土星と細い月を観察するときなどには、リュウグウや「はやぶさ2」のことも想像してみよう。

主な惑星は明け方に勢ぞろいしているが、火星だけは夕方の西の空にある。かろうじて1等級の明るさをキープしているものの、昨夏と比べるとすっかり控えめな印象だ。その火星は月末から4月初めにかけてプレアデス星団(すばる)の近くを通り過ぎていく。双眼鏡で眺めてみよう。アルデバランやベテルギウスと赤さ明るさも比べてみたい。

しし座が東の地平線から空を駆け上り、うみへび座が南天に長い姿を現し、北斗七星が北東に高くなってくると、星空に春が訪れたことを実感する。花や鳥だけでなく星からも、季節を感じてみよう。

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今月の星空 3月

全天星図

図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。

今月の惑星 3月

水星

上旬 中旬 下旬
* * *
等級 1.0 4.9 1.9
視直径 8.7″ 10.9″ 10.5″
星座 うお うお みずがめ
現象
  • 5日 留
  • 14日 内合
  • 27日 留

金星

上旬 中旬 下旬
* * *
等級 -4.1 -4.0 -4.0
視直径 15.2″ 14.3″ 13.6″
星座 やぎ やぎ みずがめ
現象

火星

上旬 下旬
* *
等級 1.2 1.4
視直径 5.2″ 4.8″
星座 おひつじ おうし
現象

木星

上旬 下旬
* *
等級 -2.1 -2.2
視直径 36.6″ 38.9″
星座 へびつかい へびつかい
現象

土星

上旬 下旬
* *
等級 0.4 0.4
視直径 15.6″ 16.1″
星座 いて いて
現象

天王星・海王星

天王星(中旬)海王星(中旬)
* *
等級 5.9 8.0
視直径 3.4″ 2.2″
星座 おひつじ みずがめ
現象
  • 7日 海王星:合