2020年3月の星空

宵の明星の金星が一番星として西の空で眩しく輝いている。太陽から最も大きく離れる時期にあたるので、日の入り前の明るい空の中に見えたり、夜遅くなってからも地平線上に見えたりする。いろいろな時間帯に金星を探してみよう。天王星との接近プレアデス星団との大接近も楽しみだ。

一方の明け方の空では火星・木星・土星の3惑星集合が起こっている。見かけ上、火星が木星に向かってどんどん近づいていくように動き、21日ごろに最接近する。さらに、木星を追い越した火星は4月1日ごろに土星と最接近する。惑星同士の間隔が変化していく様子を追いかけよう。

星空ではしし座や北斗七星が見やすくなってきた。この冬に話題となったオリオン座のベテルギウスなど、冬の星々もまだ見やすい。体調管理に気を付けて天体観察を楽しもう。

このエントリーをはてなブックマークに追加

全天星図

全天星図

東京で15日の20時ごろ、南に向かって見上げたときの星空です。月初は21時ごろ、月末は19時ごろに同じような星空になります。
大阪では約20分後、福岡では約40分後に同様の星空になります。


主な天文現象

2日(月) おうし座ε星の食
8日ごろ 金星と天王星が接近
19日(木) 月と土星が接近
21日ごろ 火星と木星が大接近
24日(火) 水星が西方最大離角
25日(水) 金星が東方最大離角
カレンダー(月齢と天文現象)

惑星

水星

上旬 中旬 下旬
等級 2.0 0.6 0.2
視直径 10.3″ 8.7″ 7.3″
星座 みずがめ みずがめ みずがめ

現象

金星▶ 特集ページ

上旬 中旬 下旬
等級 -4.2 -4.3 -4.4
視直径 19.4″ 21.3″ 23.6″
星座 おひつじ おひつじ おひつじ

火星

上旬 下旬
等級 1.1 0.9
視直径 5.6″ 6.2″
星座 いて いて

木星

上旬 下旬
等級 -2.0 -2.1
視直径 34.5″ 36.3″
星座 いて いて

土星

上旬 下旬
等級 0.6 0.5
視直径 15.6″ 16.0″
星座 いて やぎ

天王星・海王星

天王星(中旬)海王星(中旬)
等級 5.9 8.0
視直径 3.4″ 2.2″
星座 おひつじ みずがめ