2020年11月の星空

宵空に高く明るく輝く火星は、地球最接近から1か月が過ぎたが、引き続きよく目立っている。月末には視直径が15秒角まで小さくなり、天体望遠鏡での観察や撮影はシーズンオフを迎えるので、チャンスを逃さないようにしよう。また、火星を目印にして、うお座の星々もたどってみたい。

西の空で並んで輝く木星土星は、見かけの間隔がどんどん狭くなっていき、月末には2度あまりにまで近づく。12月下旬の最接近まで変化を追いかけてみよう。このほか、1日に衝を迎える天王星も宵空で見ごろだ。明け方には水星金星も見え、惑星めぐりが楽しめる。

カシオペヤ座からペルセウス座あたりの淡い天の川が高くなり、ぎょしゃ座のカペラやおうし座のプレアデス星団が見え始めると、冬の訪れが近いことを実感する。しっかりと防寒をして晩秋の星空を見上げよう。

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全天星図

全天星図

東京で15日の20時ごろ、南に向かって見上げたときの星空です。月初は21時ごろ、月末は19時ごろに同じような星空になります。
大阪では約20分後、福岡では約40分後に同様の星空になります。


主な天文現象

1日(日) 天王星がおひつじ座で衝
11日(水) 水星が西方最大離角
12日(木) おうし座北流星群が極大
13日(金) 細い月と金星が接近
17日ごろ 金星とスピカが接近
17日(火) しし座流星群が極大
19日(木) 細い月と木星が接近
30日(月) 半影月食
カレンダー(月齢と天文現象)

惑星

水星

上旬 中旬 下旬
等級 0.2 -0.7 -0.7
視直径 8.0″ 6.1″ 5.2″
星座 おとめ おとめ てんびん

現象

金星▶ 特集ページ

上旬 中旬 下旬
等級 -4.0 -4.0 -4.0
視直径 12.9″ 12.4″ 11.9″
星座 おとめ おとめ おとめ

火星▶ 特集ページ

上旬 下旬
等級 -2.0 -1.3
視直径 19.3″ 15.6″
星座 うお うお

現象

  • 16日 留

木星▶ 特集ページ

上旬 下旬
等級 -2.1 -2.1
視直径 36.5″ 34.8″
星座 いて いて

土星▶ 特集ページ

上旬 下旬
等級 0.5 0.6
視直径 16.2″ 15.8″
星座 いて いて

現象

天王星・海王星

天王星(中旬)海王星(中旬)
等級 5.7 7.9
視直径 3.7″ 2.3″
星座 おひつじ みずがめ

現象