2020年12月の星空
夕方、南西の低空で並ぶ木星と土星の見かけの間隔がますます小さくなってきた。最接近は21日ごろで、満月の見かけ直径の約2割という超大接近となる。21日前後は望遠鏡で拡大し、それまでは肉眼や双眼鏡で日に日に近づいていく様子を眺めてみよう。17日の、細い月を含めた3天体共演も楽しみだ。
12月のもう一つの注目現象が、13~14日ごろに活動のピークを迎えると予想されているふたご座流星群だ。ちょうど新月期(日本時間15日1時ごろ南米で皆既日食)にあたるので、月明かりの影響のない絶好の条件で観察できる。防寒を念入りにして、流れ星を待ってみよう。流星群ピーク前夜の13日の明け方には細い月と金星の大接近も見られる。
引き続き宵空に目立つ火星を追うように、おうし座のプレアデス星団やアルデバランが東天に高くなり、さらにそれを追いかけてオリオン座が昇ってくる。にぎやかな星々や天体の共演、流れ星など、体調管理をしっかりとして安全に楽しもう。
全天星図
東京で15日の20時ごろ、南に向かって見上げたときの星空です。月初は21時ごろ、月末は19時ごろに同じような星空になります。
大阪では約20分後、福岡では約40分後に同様の星空になります。
主な天文現象
12月 | エラスムス彗星が5等前後 | |
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6日 | (日) | しし座η星の食 |
13日 | (日) | 細い月と金星が大接近 |
14日 | (月) | ふたご座流星群が極大 |
15日 | (火) | 皆既日食(チリ、アルゼンチン) |
17日 | (木) | 細い月と木星、土星が接近 |
21日 | ごろ | 木星と土星が大接近 |
22日 | (火) | こぐま座流星群が極大 |
カレンダー(月齢と天文現象) |
惑星
水星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -0.8 | -1.0 | -1.1 |
視直径 | 4.8″ | 4.7″ | 4.7″ |
星座 | さそり | へびつかい | いて |
現象
- 20日 外合
金星(▶ 特集ページ)
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -4.0 | -4.0 | -3.9 |
視直径 | 11.5″ | 11.2″ | 10.9″ |
星座 | てんびん | てんびん | へびつかい |
現象
火星(▶ 特集ページ)
上旬 | 下旬 | |
等級 | -1.0 | -0.4 |
視直径 | 13.9″ | 11.2″ |
星座 | うお | うお |
現象
木星(▶ 特集ページ)
上旬 | 下旬 | |
等級 | -2.0 | -2.0 |
視直径 | 34.1″ | 33.1″ |
星座 | いて | やぎ |
土星(▶ 特集ページ)
上旬 | 下旬 | |
等級 | 0.6 | 0.6 |
視直径 | 15.6″ | 15.3″ |
星座 | いて | やぎ |
天王星・海王星
天王星(中旬) | 海王星(中旬) | |
等級 | 5.7 | 7.9 |
視直径 | 3.7″ | 2.3″ |
星座 | おひつじ | みずがめ |
現象
- 12日 海王星:東矩