2021年1月の星空
新しい一年の始まり。今年も面白い天文現象や日々の星空を楽しもう。どんなイベントが起こるのかは「星空年鑑」や「星空こよみ」で確認しよう。
年始の恒例といえばしぶんぎ座流星群。月明かりがあるため条件はあまり良くないが、運試しのつもりで空を見上げてみたい。
今月以降しばらくは、火星以外の明るい惑星が太陽に近く、あまり目立たない。やや高難度だが、夕空の水・木・土星の大接近は双眼鏡の視野に3惑星が入るので観察してみよう。水星は24日の最大離角ごろに少し見やすくなる。また、中旬から下旬には火星と天王星の大接近も起こる。火星を目印にして天王星を見つける好機だ。
惑星が見えなくても、冬の星空には明るい星が多く、とても華やかだ。色や明るさの違いにそれぞれの個性を感じながら眺めたり、周りの星をつないで星座を見つけたりしてみよう。
全天星図
東京で15日の20時ごろ、南に向かって見上げたときの星空です。月初は21時ごろ、月末は19時ごろに同じような星空になります。
大阪では約20分後、福岡では約40分後に同様の星空になります。
主な天文現象
1日 | (金) | 初日の出 |
---|---|---|
3日 | (日) | しぶんぎ座流星群が極大 |
5日 | (火) | おとめ座ν星の食 |
10日 | ごろ | 水星と木星、土星が大接近 |
20日 | ごろ | 火星と天王星が大接近 |
21日 | (木) | 月と火星が接近 |
24日 | (日) | 水星が東方最大離角 |
カレンダー(月齢と天文現象) |
惑星
水星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -0.9 | -0.9 | -0.5 |
視直径 | 5.0″ | 5.7″ | 7.2″ |
星座 | いて | やぎ | やぎ |
現象
金星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -3.9 | -3.9 | -3.9 |
視直径 | 10.6″ | 10.4″ | 10.2″ |
星座 | へびつかい | いて | いて |
現象
火星(▶ 特集ページ)
上旬 | 下旬 | |
等級 | -0.1 | 0.3 |
視直径 | 10.0″ | 8.3″ |
星座 | うお | おひつじ |
現象
- 中旬 天王星と大接近
- 21日 月と接近
- 21日 天王星と最接近
- 22日 東矩
木星
上旬 | 下旬 | |
等級 | -2.0 | -1.9 |
視直径 | 32.8″ | 32.5″ |
星座 | やぎ | やぎ |
現象
- 上旬 水星、土星と大接近
- 12日 水星と最接近
- 29日 合
土星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 0.6 | 0.6 |
視直径 | 15.2″ | 15.2″ |
星座 | やぎ | やぎ |
現象
- 上旬 水星、木星と大接近
- 10日 水星と最接近
- 24日 合
天王星・海王星
天王星(中旬) | 海王星(中旬) | |
等級 | 5.7 | 7.9 |
視直径 | 3.6″ | 2.2″ |
星座 | おひつじ | みずがめ |
現象
- 中旬 天王星:火星と大接近
- 14日 天王星:留
- 21日 天王星:火星と最接近
- 22日 天王星:東矩