第10回を迎えた「青春☆プラネタリウム」
【2018年12月21日 アストロアーツ】
「はまぎん こども宇宙科学館」では毎年12月中旬ごろに「青春☆プラネタリウム」と呼ばれる高校生主体のイベントを開催している。神奈川県内の高校の天文部、地球科学部などで天文関連の活動を行っている生徒たちが自ら考えたシナリオで投影装置を操作し、プラネタリウム番組を投影するというものだ。今回で第10回となり、全6校が投影を行った。五藤光学製「スーパーヘリオス」のマニュアル操作と、アストロアーツ製「ステラドームスクール」のデジタルプラネタリウムのプログラムを組み合わせて、番組を構成する。
約30分間の番組はストーリー性溢れるものとなっており、とある国の妖精達が出てくるものもあれば、キャンプ場で星を眺める父と子が主人公という内容もあり様々だ。一方で宇宙の起源と星の一生といった、サイエンスに寄った番組を解説する高校もあった。半年間の練習の成果を精一杯出し尽くそうとする生徒たちの声はどこか緊張していたが、いつもと異なる、つまりプロの解説員が行う安定感抜群のものではない様子が、より一層面白さを引き立てていた。
また、各校の投影を観に来るのは生徒の友人や家族だけでなく、一般来館者と見受けられる方も多かった。生徒、顧問の先生、館の運営スタッフとの繋がりが一般の方にも広まっていくことで、「青春☆プラネタリウム」のようなイベントが神奈川県を飛び越えて全国に広まっていくと、プラネタリウム業界もさらに盛り上がりを見せそうだ。
- 横浜市立戸塚高等学校 天文部 「緋き双星(あかきそうせい)」
- 神奈川県立横浜緑ヶ丘高等学校 地学部 「特別遊覧飛行 ATK-7500で宇宙の旅へ」
- 横浜市立みなと総合高等学校 地球科学部 「星座巡りの旅 ~神話博士になろう~」
- 横浜市立桜丘高等学校 天文部 「星の一生と星座の神話」
- 横浜市立サイエンスフロンティア高等学校 天文部 「Wish upon a star ~星に願いを~」
- 横浜市立南高等学校 地学部 「大宇宙物語 ~宇宙の起源と星の一生~」
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