中国の宇宙ステーション「天宮2号」 運用終了

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中国宇宙ステーションの実験モジュール「天宮2号」が、7月19日に大気圏へ再突入して運用を終了した。

【2019年7月23日 中国載人航天

中国宇宙ステーションの実験モジュール「天宮2号(Tiangong-2)」は2016年9月15日に打ち上げられ、設計寿命2年を越えて運用され、次代の宇宙ステーションの礎となる多くの重要な成果を挙げてきた。

「天宮2号」の想像図
「天宮2号」の想像図(提供:China Manned Spaceウェブページより)

天宮2号は有人宇宙船「神舟11号」と中国初の無人補給船「天舟1号」とのドッキングを4度行い、2名の宇宙飛行士を30日の滞在活動に迎えた。また、宇宙空間では初となる冷却原子時計や、55件のガンマ線バーストを検出した汎用ガンマ線偏光検出装置など、60件以上におよぶ長期の科学実験や技術試験も実施された。

予定された全ての計画を完了した天宮2号は地球周回軌道を離脱し、日本時間7月19日22時6分(北京時間21時6分)に大気圏へ再突入した。機体の大半は大気圏で焼失し、燃え残った少量の残骸も南太平洋の安全海域へ落下した。2018年には「天宮1号」が制御不能とみられる状態で大気圏再突入となったが、今回は制御下で確実な運用が行われたもようだ。

今年6月には、将来建設される中国宇宙ステーションで行われる国際協力プロジェクト9つが選定発表された。この次代の宇宙ステーションの開発、建設、運用に、天宮2号の成果が活かされるだろう。

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