中国の有人宇宙船「神舟12号」打ち上げ、宇宙ステーション「天和」にドッキング

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6月17日、中国の有人宇宙船「神舟12号」が打ち上げられ、同日午後に宇宙ステーションのコアモジュール「天和」とドッキングし、3名の宇宙飛行士が天和へ入室した。

【2021年6月18日 中国国家航天局(1)(2)(3)

6月17日10時22分(日本時間、以下同)、中国の有人宇宙船「神舟12号」を搭載した長征2号Fロケットが、中国北西部の酒泉衛星発射センターから打ち上げられた。神舟12号には聶海勝さん、劉伯明さん、湯洪波さんの3名の宇宙飛行士が搭乗した。中国が有人宇宙飛行を実施するのは2016年の神舟11号(参照:「中国、3年ぶりの有人宇宙船「神舟11号」打ち上げ、「天宮2号」にドッキング成功」)以来で7回目となる。

神舟12号の打ち上げ
神舟12号を搭載した長征2号Fロケットの打ち上げ(提供:新華網)

神舟12号は同日16時54分に、宇宙ステーションのコアモジュール「天和」とのドッキングに成功した。続いて19時48分に3名の宇宙飛行士が天和へと入室し、約3か月の長期滞在を開始した。

天和は中国国家航天局が2022年の完成を目指している宇宙ステーション「天宮」全体を制御するモジュールで、今年4月に軌道に投入されていた(参照:「中国、宇宙ステーションのモジュール「天和」打ち上げ」)。このモジュールに入る最初の宇宙飛行士となった3人は、宇宙ステーションの建設に関わる船外活動や主要な運用技術の検証や各種実験などのミッションを行う。

宇宙飛行士
宇宙飛行士。左から湯さん、聶さん、劉さん(提供:新華社)

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