2019年10月8日 10月りゅう座流星群が出現

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10月8日深夜から9日未明ごろ、10月りゅう座流星群の流れ星が見えるかもしれない。出現数は空の条件の良いところでも1時間に数個程度の予想だ。

星図

10月8日の深夜から9日の未明ごろを中心に、10月りゅう座流星群の流れ星が見られるかもしれない。

「ジャコビニ流星群」という名称でも知られるこの流星群は、過去に何度か大出現を見せたことがあり、昨年は1時間あたり数十個~100個というかなり活発な活動が北欧などで見られ話題となった。

佐藤幹哉さん(日本流星研究会)の計算によると、今年は8日23時ごろに地球とダストトレイル(流星物質の集まり)との接近が予想され、この時間帯を中心に出現が見られる可能性があるという。予報どおりに出現すれば、日本で(ある程度の規模以上で)観測されるのは1998年以来約20年ぶりとなる。

ただし、空の条件の良いところで1時間あたり10個ほどの予想で、夜半前までは月齢10の明るい月の影響もあるため、見やすいというわけではない。夜半過ぎには月は沈むものの、放射点が低くなるので数は減りそうだ。

とくに街中ではほとんど見えないかもしれないが、国内20年ぶりの出現が見られるかどうか、少し注目しておきたい。この流星群の流れ星はスピードが遅いという特徴があるので、もし目にできれば独特の印象を受けるだろう。

※太陽黄経を基準とした極大時刻は9日16時ごろと予測されているが()、佐藤さんによれば「この時間帯に夜の地域でも、流れ星が見える可能性はほとんどない」とのことである。

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