星座八十八夜 #59 アルゴ船の船体を支える竜骨「りゅうこつ座」

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アルゴ船の本体を表す星座です。目印は全天で2番目に明るい星カノープスです。

【2024年1月30日 アストロアーツ

星座八十八夜

「スマホで楽しむ星空入門」より抜粋)

見どころ

「竜骨」とは、木造船の底で船首から船尾までを形作っている、いちばん大事な骨組みを指します。

最も明るい目印の星カノープスは〈とも座〉と〈りゅうこつ座〉の接点になる星です。カノープスというのは、トロイ戦争のときに活躍した将軍メネラウスが率いる船団の水先案内人の名前だといわれています。

りゅうこつ座

カノープスを見よう

カノープスは関東や東北の一部地域でも南の地平線ぎりぎりに見えますが、冬の深夜か春の宵でほんの短い時間しか見えません。中国ではこのなかなか見ることのできない星を「南極老人星」「老人星」「寿星」と呼んでいます。南極老人とは、日本でいう七福神の寿老人あるいは福禄寿のことです。この星を一目見ると、長生きできるという話が伝わっています。

沖縄あたりまで南下すると、カノープスの高度が上がって、星の色が白く、そしてもう少し長い時間見えるようになります。ただし沖縄でも、〈りゅうこつ座〉の船首付近の星はさらに南の方にあるため、星座全体は見通せません。

カノープスマップ」に、全国各地のカノープスが見える場所を地図上にプロットしています。おうちの近くで観望できるスポットを探すのにおすすめです。また、カノープス特集ページにカノープスの見つけ方や観望方法などをまとめています。

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