Sky-Watcherの太陽観測専用望遠鏡「ソーラークエスト 804」発売

このエントリーをはてなブックマークに追加
「Sky-Watcher」のオールインワンセット太陽観測専用望遠鏡「ソーラークエスト 804」がサイトロンジャパンから新発売。

【2024年5月16日 星ナビ編集部

株式会社サイトロンジャパンから、望遠鏡ブランド「Sky-Watcher」の太陽観測専用望遠鏡「ソーラークエスト 804」が5月17日(金)に新発売。光学系は口径80mmでズームアイピースの倍率は25~80倍なので、太陽の全体像から黒点の詳細までを白色光で観測することができる。取り扱いは、天体望遠鏡専門店とサイトロンジャパン直営店のみ。

天体観測ビギナーにとって太陽を観測することは、次の二つの点で難しい。一つは太陽の強烈な光を適切な方法で弱めないと眼を痛めてしまうこと。もう一つは減光したファインダーを使っても、太陽を望遠鏡の視野に導入するのが難しいということだ。「ソーラークエスト 804」は、太陽観測専用の光学系を持ち、NDフィルターを内蔵して安全に太陽を見ることができる。太陽の導入と追尾は「ソーラークエスト 804」の架台が自動で行ってくれる。GPSが内蔵され、観測地と時刻から大まかな太陽の方向を計算し、フォトダーオードを使ったセンサーで太陽を望遠鏡の視野の中に導入して追尾し続けるというしくみだ。

ソーラークエスト 804
ソーラークエスト 804(提供:株式会社サイトロンジャパン、以下同)

■ 発売概要
  • ブランド名:Sky-Watcher
  • 希望小売価格:税抜95,000 円(税込104,500円)
  • 商品名:ソーラークエスト 804
  • 発売日:5月17日(金)
■製品特長
  • 電源を投入するだけで太陽を自動で導入・追尾する機能を搭載した太陽観測専用マウントに、太陽観測専用屈折式望遠鏡(白色光)をセット。
  • 鏡筒を搭載するマウント部には、GPSとフォトダイオードを内蔵、電源を投入するだけで自動的に太陽を導入し、追尾する。アライメントなどの面倒な設定はなく初心者に最適。
  • マウント部には望遠鏡の向きを微調整するためのスライドスイッチで、視野内の太陽を微調整。太陽導入の指向性を調整する補正機能付き。
  • 電源は、単3乾電池8本、または市販の外部電源(DC7.5~12V)で駆動。
  • 口径80mm屈折式望遠鏡の対物レンズ側に太陽観測用フィルターを内蔵。安心して太陽を観察できる。
  • 接眼部には、NDフィルター(減光フィルター)の他に5色(緑、橙、赤、黄、青)のカラーフィルターホイールを装備。好みのフィルターで観測できる。
  • アイピースはズーム式を採用し、倍率を25~80倍の範囲で任意に変えられる。
  • スマートフォンアダプターが付属されており、スマートフォンで手軽に太陽の写真を撮影できる。
  • 総質量は約5.4kg。手軽に持ち出して観測を楽しめる。
■主な仕様
  • 有効口径:80mm
  • 焦点距離:400mm
  • 総質量:約5.4kg
  • 電源:単3乾電池8本(別売)/ DC7.5~12V
  • 付属品:ズームアイピース×1 本(鏡筒に固定) 5mm(25 倍)~16mm(80 倍)、スマートフォンアダプター、DC アダプターパネル

ソーラークエスト 804
架台の写真左側についているのが自動で太陽を導入する装置(画像左)。接眼部にフィルターホイールを備え、5色(緑、橙、赤、黄、青)のフィルターを選ぶことができる(画像右)。鏡筒には太陽のピンホール像で太陽を導入する簡易ファインダーも備えられている(画像右)

■その他
  • 「ソーラークエスト 804」は太陽以外の観測はできない。
  • 「ソーラークエスト 804」のズームアイピースは接眼部に組み込まれアイピースへの交換はできない。
  • 「ソーラークエスト 804」は鏡筒をマウントから取り外しできない。
  • デジタル一眼カメラ・天体用CMOSカメラの取り付けはできない。
  • Hαフィルターを備えていないのでプロミネンスを見ることはできない。
  • 別メーカーの太陽観測用望遠鏡を搭載する場合は、Sky-Watcherの「ソーラークエストマウント」を利用。
  • 「ソーラークエスト 804」の鏡筒単体の販売はない。

関連記事