- 河出書房新社
- 14.9×10.8cm、398ページ/388ページ
- ISBN 978-4309464862/978-4309464879
- 価格 842円
今年2月の全国ロードショーをご鑑賞になった方や、月刊星ナビ2019年7月号特別付録をお読みになった方は数えきれぬほどおられることだろう。評者も同様、20世紀、否、人類始まって以来の快挙と思っている。おかげで、星ナビ2019年8月号のこだわり天文夜話は全面記事差替となった。
本書上下二巻共に、歴史的書籍と言って良い。ぜひ完読の暁には皆さんの書斎に常備いただきたい。こんなにアームストロングさんのことが書かれた本は、他にないからだ。評者は、数日間朝から晩まで、自宅のトイレから寝床まで、食事中もジャイアンツの応援中まで、カルチャーセンターに向かう電車の中まで、本書を読みまくり、合計760頁を完読した。
ともかくアームストロングさんは凄い宇宙飛行士ですね。当然、アポロ11号の船長時代が詳細に書かれているが、その生い立ちやリンドバーグに憧れた少年飛行士時代、海軍パイロット時代、そして船長退職後の第二の人生でも、少年時代から抱き続けた月への憧れが根底にあったことを、評者は初めて本書で理解することができた。実はアームストロングさんは、NASA宇宙飛行士の中でプラネタリウムに通った一番の回数の持ち主だったという。評者一番の嬉しいこととなった。ヘリウム3の利権とかで月を目指す国の事などどうでも良いですね。人類はいつも夢や希望ですよ! 本書をご熟読ご堪能ください。