星好きに、またもうれしい製品を発見した。日本茶のなかでも高級茶である玉露、その名も「星雲」(写真左)。これは、京都の宇治と並ぶ玉露の産地である福岡県八女郡星野村にある星野製茶園のもの。なんでも、自然豊かな土地柄もあり、自然に因んだ名前を製品につけているという。それにしても、お茶に”星雲”とは、めずらしい。黒地のパッケージには、製品名とともに緑や黄色の星がちりばめられている。もちろん、肝心の味、香りともに抜群で、さすが最高級品といったところだ。
さて、1月に「星雲」というお茶を紹介するにあたり、ちょっと過去を振りかえってみた。すると、2004年1月23日は、M78に小型の星雲の出現がアメリカのアマチュア天文家J.W.マクネイル氏によって発見された日だったのだ(実際の報告は、同年2月)。
発見者のマクネイル氏は当時10代、しかも発見に使用された望遠鏡の口径は7.6センチだった。生まれたての星がアウトバーストを起こし、暗い星雲に光を注ぐ現象が発見されたのは、実に30年ぶりのことで、脚光を浴びたのだった。
その後マクネイル星雲では、生まれたての星が燃え続けるのか、それともその姿が再びガスの中に消えていくのか、当時はまだわかっていなかった。
調べてみると、あるイタリアの天文雑誌の2006年6月号で”マクネイル星雲はすでに消えていた”(アストロアーツ訳)が記事として取り上げられていた。アストロアーツのギャラリーにも昨年11月にM78付近を捉えた画像「消えたマックネイル星雲」の投稿をいただいたが、投稿者のコメント通り、やはりそこにマクネイル星雲の姿はなかった。これも星が見せるさまざまな姿の断片なのだ。
しかし、星好き・玉露好きを喜ばせてくれるこちらのおいしい「星雲」は、ぜひとも今後ずっと愛される製品として残っていただきたい。なお、星野製茶では、「星のお茶一煎用パック」(写真右)というのもあって、玉露・煎茶・深むし茶・玄米茶・くき茶・ほうじ茶の6種類が入っている製品もあるので、ちょっとしたプレゼントに、こちらもおすすめ。他にも「星風」(玉露)もあるので、興味のあるひとは、ぜひネット販売でどうぞ。
なお、マクネイル星雲について振りかえってみたい方は、ぜひ以下の試食のお供の【投稿画像集】「M78星雲の近くに出現した新星雲」や関連ニュースをご覧ください。