ディスカバリー号打ち上げ成功 若田さん宇宙へ

【2000年10月12日 宇宙開発事業団 / 宇宙開発事業団

米国東部夏時間10月11日午後7時17分(日本時間10月12日午前8時17分)、スペースシャトル「ディスカバリー号」(STS-92/3A)がアメリカ・フロリダ州ケネディー宇宙センターから国際宇宙ステーション(ISS)に向けて無事打ち上げられた。

シャトル史上100回目のフライトとなる今回の主なミッションは、宇宙で組み立て中の国際宇宙ステーション(ISS)に、通信システムや姿勢制御システムを取り付ける土台である「Z1トラス」という構造体や、ISSとスペースシャトルを連結するドッキングポートである「PMA-3」を取り付けることである。飛行時間は約11日間の予定。ISSへのドッキングは日本時間10月14日(土)午前2時43分の予定。日本人宇宙飛行士、若田光一さんも乗り組む。

若田宇宙飛行士はこのフライトにおいて日本人として初めてISSの組み立てに参加し、 シャトルのロボットアームを操作して、Z1トラスとPMA-3をISSに取り付けたり、船外活動を支援する。

日本時間10月13日(金)午前6時57分頃から約20分間にわたり、森喜朗内閣総理大臣とシャトルの若田さんとのテレビ交信が予定されいている。

なお、ディスカバリー号の打ち上げは当初現地時間10月5日夜(日本時間10月6日朝)の予定だったが、2つの技術的問題から現地時間9日夜(日本時間10日朝)に延期された。9日夜は技術的問題は無かったが、強風のため打ち上げは再び24時間延期された。さらに10日夜は打ち上げ直前になってシャトル本体と外部燃料タンクの結合部に異物が発見され、打ち上げられなかった。そして11日夜(日本時間12日朝)、ようやくの打ち上げとなった。

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