板垣さん、M31に新星を発見
【2007年2月26日 CBAT】
山形県の板垣公一(いたがきこういち)さんが、アンドロメダ座大銀河M31に新星を発見されました。超新星ハンターとして知られる板垣さんは昨年11個の超新星を発見された一方、新星も8個発見されています。今年の新星発見は初めてです。
今月は、天の川銀河の中で発生した新星を2度も日本人が発見しており、そのうちの1つ、さそり座V1280は肉眼でも観測できて話題になりました。そんな中で、またもや日本人による新星発見のニュースが舞い込んできました。
新星が見つかったのは、230万光年離れたアンドロメダ座大銀河M31の中にあります。昨年はM31の中から23個の新星が見つかりましたが、そのうち7個が板垣さんによるものです。
報告された新星の位置は以下のとおりです。
赤経 00時44分14.35秒 赤緯 +41度36分59.8秒(2000年分点) 新星の星図
板垣さんの報告によれば、2月24.484日(世界時、以下同様)に16.7等の新星が見つかり、25.402日には17.2等になっていました。また、20.445日の時点でこの位置に19.0等より明るい天体はなく、22.461日の時点で16.5等より明るい天体がないことが確認されています。
新星の位置
この天体を天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ Ver.8」で表示して位置を確認できます。ご利用の方は、ステラナビゲータを起動後、「データ更新」を行ってください。