さそり座に新星らしき天体が出現
【2008年9月5日 CBET 1496】
福岡県の西山浩一さんと佐賀県の椛島冨士夫さんのお二人のグループが、9月2日さそり座に新星らしき天体を発見された。また、茨城県水戸市の櫻井幸夫さんも同じ天体を独立発見された。
福岡県久留米市の西山浩一(にしやまこういち)さんと佐賀県みやき町の椛島冨士夫(かばしまふじお)さんのお二人のグループが、9月2.4594日(世界時、以下同様)に撮影された画像に、9.5等の明るい天体を発見された。9月3.5119日に撮影された画像中、この天体は9.0等と明るさを増していた。なお、8月20.476日と21.470日の画像に、それぞれ12.8等、12.1等より明るい天体は写っていない。
発見された天体の位置は以下のとおり。
赤経 17時57分32.94秒 赤緯 -30度43分10.0秒 (2000年分点) 新星周辺の星図
お二人はこの天体の近くにある恒星として、赤経17時57分33.221秒、赤緯 -30度43分10.56秒の位置にR等級12.7等の天体、また赤経17時57分33.015秒、赤緯 -30度43分10.39秒の位置にR等級14.8等の天体を報告している(位置と明るさはUSNO-B1.0カタログによる)。
また、西山さんと椛島さんによる発見を国際天文学連合に報告した兵庫県洲本市の中野主一さんは、茨城県水戸市の櫻井幸夫さんによる独立発見も報告した。9月3.437日と3.438日の画像に9.7等の天体として発見された。櫻井さんは、7月30日の画像(限界等級12等)には何も写っていなかったことも報告している。
さそり座の新星らしい天体の位置
この天体を天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ」で表示して位置を確認できます。ご利用の方は、ステラナビゲータを起動後、「データ更新」を行ってください。