火星探査機MROが回復
【2009年3月5日 JPL】
セーフモードに陥っていたNASAの火星探査機マーズ・リコナサンス・オービター(MRO)が回復し、3月3日(米国時間、以下同様)に観測を再開した。
火星探査機マーズ・リコナサンス・オービター(MRO)は、先週何の予兆もなく突然システムが再起動し、その後セーフモードに移行していたが、当初の見込み通り数日で回復した。
MRO飛行チームは、問題発生後、現象の分析とシミュレーションを行った。その結果、宇宙線が衝突した影響で電圧が間違って読み取られると、今回のような現象が引き起こされることが確認された。
分析とシミュレーションを終えた飛行チームは、3月2日にMROのセーフモードを解除し、システムを起動させ、観測機器の電源を入れた。その後、搭載機器が正常に動作していることが確認され、MROは3月3日から再び通常の観測を開始した。