日本の補給機HTV技術実証機、ミッション無事終了

【2009年11月2日 JAXA

日本の宇宙ステーション補給機(HTV)技術実証機が、日本時間(以下同様)11月2日午前6時26分ごろに大気圏に再突入し、約52日間にわたるミッションを無事終えた。


ロボットアームから切り離されたHTVの画像

ロボットアームから切り離されたHTV技術実証機。クリックで拡大(提供:NASA/JAXA)

HTV技術実証機は、9月11日に打ち上げられ、18日から、物資の搬出入作業のため国際宇宙ステーション(ISS)へ結合されていた。

ISSへの物資の運び入れは10月20日に完了、続いて行われた不要品の搭載も終了し、30日には大気圏への再突入に向けてHTV技術実証機のハッチが閉じられた。続いて翌31日、ロボットアームによって約42日ぶりにISSから取り外され、さらに同日ロボットアームからも切り離された。

HTV技術実証機はその後ISSから離れるための噴射を数回行い、じょじょに軌道の高度を下げ、2日午前6時26分ごろにニュージーランド上空高度約120kmに達して大気圏へ再突入、ミッションは無事終了した。

なお、燃え尽きなかった一部は南太平洋上に落下し、6時38分から58分ごろに着水したと推定されている。