すばる望遠鏡などの運営経費、削減の危機について−意見募集−
【2009年12月11日 国立天文台 アストロ・トピックス(522)】
今年11月に日本政府が行った「事業仕分け」において、すばる望遠鏡やALMA計画が縮減の対象となった。予算縮減を憂慮した国立天文台では、この件に関する意見や支援のメッセージを寄せてほしいと広く一般に呼びかけている。
アストロ・トピックスより
去る11月下旬、我が国の政府は、国のさまざまな事業に対して、いわゆる「事業仕分け」を実施したところです。その結果、すばる望遠鏡の運営費、ALMA計画(国際協力事業:アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計建設計画)の関連経費および天文広域精測望遠鏡(VERA)事業が「縮減」対象となっています。
この経費については、行政刷新会議の「事業仕分け」ワーキンググループでは議論がなかったにもかかわらず、委員の採点結果で「縮減」が決定されるという事態となりました。どの程度の「縮減」か、現状では不明ですが、「事業仕分け」での結論がそのまま採用されれば、3割もの縮減との見方も出ています。
最終的な政府予算は12月20日前後に決まる予定です。「事業仕分け」の結論が反映され、すばる望遠鏡など国立天文台の大型プロジェクトの運営と推進に大きなマイナス影響が出てしまうのかどうか、私たちは、極めて憂慮しています。
私たちの研究活動は、国民の皆様のご支援が基本です。今回の予算縮減の方向性について、率直なご意見をお寄せください。皆様からのご意見は、ウェブページを通じて受け付けております。皆様からのご支援のメッセージをお待ちしております。