中国の月探査衛星「嫦娥2号」、打ち上げ成功
【2010年10月4日 中国国家航天局】
中国2機目の月探査衛星「嫦娥(じょうが)2号」が北京時間(以下同じ)10月1日(日本時間同日)に打ち上げられた。
中国2機目の月探査衛星「嫦娥2号」が10月1日18時59分(日本時間19時59分)に打ち上げられた。打ち上げから約25分後、衛星は長征3号Cロケットから分離、その後月遷移軌道へ投入され、打ち上げは成功した。
嫦娥2号は2007年に打ち上げられた1号の予備機体をもとに製作された月探査衛星だ。嫦娥1号の観測高度は200kmだったが、嫦娥2号はより低い100kmに設定されている。最高解像度は7mほどで、日本の月探査衛星「かぐや」(10m)に匹敵する性能を持つ。
また、1号は一旦地球周回軌道にとどまりながら月を目指したが、2号は直接月遷移軌道へ投入されており、約1週間で月へ到着する予定だ。
嫦娥2号の主な目的は、月表面の探査に加えて、2号に続く嫦娥3号(着陸機と探査車)の着陸地点を探すことにある。