「地球に近づくハートレイ彗星を捉えよう」、国立天文台がキャンペーン
【2010年10月12日 国立天文台 メールニュース No.15】
10月21日に地球に最接近するハートレー(ハートレイ)彗星は、現在急激な増光を見せており、今月下旬から11月上旬にかけては4等から6等程度まで明るくなると期待されている。国立天文台ではその時期に合わせ、10月14日夜から11月15日朝までの1か月間に同彗星の観察キャンペーンを行う。
《明るくなってきたハートレイ彗星》
ハートレイ彗星(103P)は、約6年半の周期で太陽の周りを回っている周期彗星です。10月20日から21日にかけて地球に約0.12天文単位にまで接近した後、10月28日には太陽にもっとも接近します。このため、10月下旬から11月上旬にかけて、4等から6等程度まで明るくなることが期待されています。
この明るさですと、空の暗い場所でしたら肉眼でもかすかに見ることができるかもしれません。空の明るい市街地では、肉眼で見ることは難しいと思われますが、双眼鏡や望遠鏡を使えば見つけやすくなりますし、カメラでは撮影することができるかもしれません。
彗星は10月5日現在で7等程度と、順調に明るくなっていることが報告されています。
国立天文台では「地球に近づくハートレイ彗星を捉えよう」キャンペーンを10月14日夜から11月15日朝までの1か月間実施します。このキャンペーンでは、詳しい観察方法なども紹介しています。彗星は星々の間を日々移動し見やすい時間帯や位置が変化していきますが、このキャンペーンのウェブページ(下記 <関連リンク>)を参考にして、彗星を探し出してみてください。