「チャレンジャー」事故から25年
【2011年1月28日 NASA】
1986年1月28日に起こったスペースシャトル「チャレンジャー」の事故から、今日で25年が経った。
1月27日、米ワシントン郊外のアーリントン国立墓地で、ミッション中に命を落とした宇宙飛行士達の追悼式典が行われ、NASAのボールデン長官が花を捧げた。
この時期は、過去にNASAのミッションで起こった死亡事故が多く発生している。
1967年1月27日、アポロ計画最初のミッションの訓練中、宇宙船内で火災が発生し3名が亡くなった。また、1986年1月28日には、スペースシャトル「チャレンジャー」が発射直後に爆発、2003年2月1日にはスペースシャトル「コロンビア」が大気圏突入の際に分解事故を起こし、それぞれ7名が命を落としている。
ボールデン長官は追悼メッセージの中で今年25周年という節目を迎えたチャレンジャー事故について「シャトルの安全性を高めるためにシステムや工程を徹底的に見直すきっかけとなった。アメリカ国民は1986年1月28日という日を、あの光景と共に忘れることはないでしょう」とコメントしている。
またオバマ米大統領も「彼らの勇気と情熱の恩恵を、国民一人一人が受けている。よりよい明日を作り出すことで、彼らの思い出を讃えていきたい」(抜粋)とメッセージを寄せた。