ステラナビゲータ Ver.9のVer.9.0dへのアップデータを公開
【2011年2月16日 アストロアーツ】
天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ Ver.9」の、Ver.9.0dへのアップデータを無償公開しました。
今回の Ver.9.0d アップデータは、現在販売中の「ステラナビゲータ Ver.9.0」の不具合修正や機能の追加を行うものです。
「ステラナビゲータ Ver.9」は、過去から未来までの20万年間に起こるあらゆる天文現象をリアルに再現できる天文シミュレーションソフトウェアです。
星空のシミュレーションだけでなく、四季の星座や神話を紹介するプラネタリウム番組、おすすめの天文現象の情報をインターネットから取得してお知らせする機能、天体望遠鏡のコントロールなど、天文・宇宙を楽しむための多彩な機能が搭載されています。
9.0dアップデータでは、新たにASCOMのPOTH(Plain Old Telescope Handset)に対応いたしました。POTHを使うと、1台の望遠鏡を複数のASCOM対応ソフトから同時に使うことができます。例えば、ステラナビゲータで天体を自動導入して、ASCOM対応のオートガイドソフトで望遠鏡の微動を操作してオートガイドを行う、といった具合に、望遠鏡を切断・再接続することなく両方のソフトから同じ望遠鏡を制御できます。
このアップデータには、上記の機能追加のほか多くの不具合修正が含まれていますので、お使いのみなさまにアップデートをお勧めします。
ステラナビゲータ Ver.9用「9.0・9.0dアップデータ」のダウンロードは「ステラナビゲータ Ver.9 アップデータ」のページより行ってください。また、ステラナビゲータの[ヘルプ]メニューから「ステラナビゲータの更新確認」を実行すると、バージョンのチェックとアップデータのダウンロードができます。
製品の不具合によりユーザの皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申しあげます。
《改良点・追加機能》
- ASCOM の POTH に対応
《おもな修正内容》
- 星図の表示等級が0.0等までのとき、カノープス(-0.62等)が表示されない
- 「印刷」「印刷プレビュー設定」ダイアログの「メモ」の内容が保存されない
- 「恒星」ダイアログで等級を「固定」にして下限を「0.0等」にするとステラナビゲータが強制終了することがある
- 「地形・地上風景」ダイアログで [地上風景を表示]をオンにすると必ず住宅地の地上風景が表示される
- 「星座の出会い、ふれあい」と「星取物語」の番組が、「プラネタリウム番組がインストールされていません」というメッセージが表示されて実行できない
- パルステック アストロスケールを接続するとステラナビゲータが強制終了する
- ASCOMでLosmandy Geminiに接続できない
(修正内容の一覧は、「ステラナビゲータ Ver.9 アップデータ」のページより「リリースノート(修正機能一覧)」をご参照ください。)
《星図が正しく描画されない場合の対応について》
ステラナビゲータ Ver.9ではグラフィック処理が大きく変わったため、従来ステラナビゲータが動いていたパソコンであっても、Ver.9の動作条件を満たさない場合があります。
このようなパソコンでは以下のような問題が起きることがあります。
- 星図画面が真っ黒になる
- 恒星の周りに黒い縁が出る
- 他のウィンドウの中にステラナビゲータの画面が表示されることがある
- 光跡残しのように表示物が消えずに残る
- 印刷や画像として保存、クリップボードへの画面コピーができない
アップデータをインストールすると、[設定]メニューの「環境設定」ダイアログに[DirectXモードで動作]というチェックボックスが追加されます。
お使いのパソコンで上記のような問題が起きる場合には、このチェックボックスをオフにすることでVer.8以前と互換の描画方式に切り替わりますので、こちらの設定をお試しください。
詳しくは以下のページをご参照ください。