「星空の街・あおぞらの街」全国大会、環境大臣賞に八重山星の会と藪保男さん

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【2011年9月29日 ダイニックアストロパーク天究館】

NPO法人八重山星の会と藪保男さんの環境大臣賞受賞が発表された。10月1日に滋賀県多賀町で開催される第23回「星空の街・あおぞらの街」全国大会で表彰が行われる。


《第23回「星空の街・あおぞらの街」全国大会 in 多賀》

文:ダイニックアストロパーク天究館 高橋進さん

八重山星の会

環境大臣賞(団体部門)受賞の「八重山星の会」のみなさん。「南の島の星まつり」を実施している(提供:NPO法人 八重山星の会)

藪保男さん

60年にわたる天文の研究・普及への貢献により環境大臣賞(個人部門)を受賞した藪保男さん(提供:ダイニックアストロパーク天究館)

星空や青空の美しさから環境意識を高めると共に、こうした環境を町おこしにも生かしていく事を目的として、平成元年より全国の都市を持ち回りで開催されている「星空の街・あおぞらの街」全国大会が10月1日(土)に滋賀県多賀町で開催されます。

この大会では高円宮妃殿下のご臨席と全国から500名以上の参加のもと、星空や青空をからめた大気環境保全啓蒙活動に功績のあった人の表彰が行われます。今回の大会では環境大臣賞として団体部門でNPO法人八重山星の会(沖縄県)が、また個人部門で藪保男(やぶやすお)さん(滋賀県)が表彰されることになりました。

また「星空の街・あおぞらの街」全国協議会会長賞としては、御影高等学校天文地学部と坂下星見の会が表彰されることになりました。それぞれの表彰事由は次の通りです。

環境大臣賞(団体部門):
NPO法人 八重山星の会(沖縄県)
地元で子どもたちを対象に星空観察の指導を行い、教育普及活動に大きく貢献してきた。また団体設立後の2002年からは、一般向け星のイベントとしては日本でも最大級の「南の島の星まつり」を国立天文台や石垣市との共催で企画・実施し、これを10年間にわたって継続・発展させてきた。このイベント、特にライトダウンを通じ、星空の美しさと光害問題の啓蒙活動に寄与している
環境大臣賞(個人部門):
藪 保男(滋賀県)
教職員として、また地域の指導者として、60年以上の長きにわたり流星の観測と天文学の普及・研究に携わってきた。現在も地域の小学校や公民館にて、年数回天文教室の指導を行っている。また昭和63年のスターウォッチング開始当初、7年間にわたって実施・指導し、大気環境保全意識の啓蒙・普及に努めた
「星空の街・あおぞらの街」全国協議会会長賞(団体部門):
御影高等学校天文地学部(兵庫県)
「全国星空継続観察」事業に継続して参加し、デジタルカメラによる夜空の明るさ調整法の開発研究を行うなど、大気環境保全に関して発展性のある活動を行っている。また地域住民や小学生を対象とした天体観察会を通じて、地域に大気環境保全への啓発・普及を行うなど、地域に密着した指導的役割を担っている
「星空の街・あおぞらの街」全国協議会会長賞(団体部門):
坂下星見の会(三重県)
地元の星空観察会を毎年テーマを決めて亀山市所有の天文台にて開催し、星座や星空の開設を行うことにより星空観察の普及と天文台の利用促進に努めているとともに、地域おこしにも寄与している。また光害の解説を行うことにより、子どもだけでなく大人に対しても環境教育を行っている