宇宙からとらえるラヴジョイ彗星の太陽接近
【2012年12月16日 NASA】
先月末に発見されたラヴジョイ(C/2011 W3)彗星が16日現在、近日点を通過中だ。太陽観測衛星SOHOなどが、尾を引きながら太陽に近づく姿をとらえており、その動向が注目される。
12月12日の既報どおり(参照:「太陽観測衛星SOHOのカメラでラヴジョイ彗星を見よう」)、太陽観測衛星SOHOのLASCO(広角分光コロナグラフ)C3の視野に、ラヴジョイ(C/2011 W3)彗星が入り、明るく尾を引く姿が確認されている。16日現在(世界時。日本時間から9時間遅れ。以下同)は近日点を通過中で、太陽(および遮光盤)の向こう側に隠れている。
軌道計算上から言えば17日にはまた姿を現すことになる。太陽表面から12万kmのところを通過するため、熱で蒸発し消滅してしまう可能性が指摘されていたが、消滅せずに生き残った彗星とみられる天体がSDOによってとらえられているようだ。
ラヴジョイ彗星の太陽最接近の様子はSOHOのほか、STEREO、SDO、「ひので」、プローバといった衛星・探査機が撮影しており、それぞれ画像が公開される予定だ。
ステラナビゲータでラヴジョイ彗星の位置と見え方をシミュレーション
ステラナビゲータでラヴジョイ彗星がLASCO C3の視野内でどのように見えるかシミュレーションできるスクリプトを、「コンテンツ・ライブラリ」で公開しました。ステラナビゲータ(Ver.8以降)をご利用の方は、「コンテンツ・ライブラリ」からファイルをダウンロードしてご利用ください。