梅雨でも楽しむ、星好きのすごし方
【2013年6月21日 アストロアーツ】
6月後半に入ってようやく梅雨らしい天気になってきた。星空ざんまいの日々もしばらくオフ。実際に見えなくても星や天文を楽しむさまざまなアイテムや方法を紹介しよう。
プラネタリウムに行こう
プラネタリウムに行けば、雨の日でも、街明かりであまり星が見えない場所でも、解説つきで美しい星空を楽しめる。全国プラネタリウム&公開天文台情報サイト「パオナビ」では、プラネタリウムなどの施設や、さまざまな天文関連イベントの情報を掲載している。
星空シミュレーションを楽しもう
天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」があれば、自宅のPCでもプラネタリウム番組を楽しめる。星空自動解説機能を使って、設定した日付と場所の今日の星空を音声解説つきで見てみよう(「コンテンツ」→「プラネタリウム番組」→「星空自動解説」)。
また「プラネタリウム解説コンクール」優秀作品など多数の番組をダウンロードしたり(「コンテンツ」→「コンテンツ・ライブラリ」)、アクセサリーソフト「四季の星空」で追加したりすることもできる。
PCだけでなくスマートフォンアプリでも星空めぐりをしてみよう。iPhone用「iステラ」、Android用「スマートステラ」など各種モバイルアプリを使って、夏休みの旅行先の星空を予習してみてはいかが。
お出かけは星座傘で
雨の日の外出も、傘の内側に星空が広がる「星座カサ」(アイソテック製)があればぐっと楽しくなる。長傘と折りたたみの両タイプがあり、クールなデザインが幅広い星好きに人気のアイテムだ。
雨の日は読書、な人に
雨の日はゆっくりと本を読んで星の知識を深めたい。そんな「晴望雨読」タイプの人には、月刊「星ナビ」(毎月5日発売)がおすすめ。
月々の星空の詳しい紹介、最新天文学の解説、美しい天体画像から機材レビューまで、星にまつわる幅広い話題がもりだくさん。雨が上がるまで時間の経つのを忘れさせてくれるはずだ。
自宅PCで宇宙の謎に迫る
遠方の天体が手前にある天体の重力により本来とは異なった姿を見せる「重力レンズ効果」を観測画像から検出する「Space Warps」プロジェクトが、一般の協力者を募集している。
正体不明の質量源「ダークマター」の分布など宇宙の謎を解き明かす手がかりとなる重力レンズ像を、公開された画像から探してみよう。
天体写真のテクニックを磨く
梅雨の時期は、ある意味貴重な(?)オフ期間。画像の整理や処理仕上げにいそしむ天体写真ファンも多いのではないだろうか。
アストロアーツでは、「ステライメージ7」を使った天体画像処理の腕前を競う「天体画像処理コンテスト」を開催中だ。元画像は、散光星雲・銀河・彗星の3種。天体の特徴を見極めてその美しさを最大限に引きだすテクニックを競う。エントリーは7月末まで。8月からはweb投票の受付が開始する。
「水の惑星」地球ならではの景色を満喫
写真やシミュレーションも素敵だけれど、自然の魅力はやっぱり“実物に触れる”こと。曇り空やしとしと雨も、地球ならではのものだ。星が見えないときは、趣に満ちた地上の風景に積極的に目を向けてみてはどうだろう。
6月19日発売の「夏のフォトレシピ」では、星空はもちろんのこと植物や生き物、花火などさまざまな夏の風景の撮影手法を、ジャンルごとに詳しく解説している。