エクリプスナビゲータ Ver.2.5用
11月3日アフリカ金環‐皆既日食の月縁あり日食要素をリリース
【2013年9月20日 アストロアーツ】10月4日更新
日食シミュレーションソフト「エクリプスナビゲータ Ver.2.5」で、11月3日(現地時刻)に大西洋からアフリカにかけて見られる金環‐皆既日食を、月縁の形状を補正して正確に再現するための日食要素を無償公開しました。
今年11月3日に大西洋からアフリカ大陸にかけて見られる金環‐皆既日食は、フロリダ半島沖の大西洋上で金環食として始まり、400kmほど南東に進んで皆既食に変わった後、大西洋を横断してアフリカのガボンに上陸します。その後東に移動してコンゴ共和国・コンゴ民主共和国・ウガンダ・ケニア・エチオピアの各国を横断し、ソマリアに入ったところで皆既食のまま日没を迎えます。ガボンのランバレネ近郊では現地時刻の14時52分(日本時間22時52分ごろ)ごろに継続時間1分1秒の皆既食となります。またウガンダ北部のグルー近郊では現地時刻17時23分ごろ(日本時間23時23分ごろ)に継続時間16秒の皆既食となります。(注:継続時間は月縁補正をした値)
今回公開された日食要素は国立天文台の相馬充氏によるもので、日本の月探査機「かぐや」の地形データを使って計算した月縁の形状を含んでいます。
「エクリプスナビゲータ Ver.2.5」は、国立天文台またはNASAが公開している最新の日食要素(ベッセル要素)を用いて食の計算を行います。月縁の形状の影響を補正する機能も搭載され、接触時刻を高い精度で計算したりダイヤモンドリングのようすを正確にシミュレーションしたりできます。
以下の手順でデータの更新を行ってください。データ更新の方法などに関してご不明な点は、製品サポート お問い合わせフォームよりご連絡ください。
10月4日追記
ガボン及びウガンダ用の日食要素に加えて、エチオピアから観測したときの月縁も考慮した「月縁あり・エチオピア用」日食要素データを10月4日に公開いたしました。
エチオピアでのデータが必要な方は、お手数ですが再度「データ更新」で最新の日食要素に更新してください。
〈最新の「アップデータ」のインストール〉
ご注意:データ更新の前に、必ず最新の「アップデータ」をダウンロードの上、インストールしておいてください。バージョンが2.5aより古い状態ですと、追加した日食要素が表示されません。
アップデートが完了していれば、「ヘルプ」メニュー→「エクリプスナビゲータについて」から表示される「バージョン情報」ウィンドウに「(2.5bアップデータ)」と表示されます。
〈データの更新〉
- エクリプスナビゲータを起動し、「設定」メニュー→「データ更新」を選択します。
- 「データ更新」ダイアログで、
- 「2013年11月03日 大西洋・アフリカ金環皆既日食(月縁あり)」
- 「2013年11月03日 大西洋・アフリカ金環皆既日食(月縁あり・ガボン用)」
- 「2013年11月03日 大西洋・アフリカ金環皆既日食(月縁あり・ウガンダ用)」
- 「2013年11月03日 大西洋・アフリカ金環皆既日食(月縁あり・エチオピア用)」
- 「日食要素」メニューに、
- 「2013.11.03 大西洋・アフリカ金環皆既日食(月縁あり)」
- 「2013.11.03 大西洋・アフリカ金環皆既日食(月縁あり・ガボン用)」
- 「2013.11.03 大西洋・アフリカ金環皆既日食(月縁あり・ウガンダ用)」
- 「2013.11.03 大西洋・アフリカ金環皆既日食(月縁あり・エチオピア用)」
※「(月縁あり)」「(月縁あり・ガボン用)」「(月縁あり・ウガンダ用)」「(月縁あり・エチオピア用)」にはそれぞれ、食分最大地点 (Greatest Eclipse)、ガボン、ウガンダ、エチオピアから見た月縁のデータが含まれています。
※従来の「2013.11.03 大西洋・アフリカ金環皆既日食(暫定)」はNASAの計算による暫定的な要素で、月縁データは含まれていません。
※ファイルを使用して更新する場合は、エクリプスナビゲータ Ver.2のサポートページから「日食要素更新データ(en2newdata.zip)」をダウンロードして、「データ更新」ダイアログから参照します(詳しくはダイアログの「ヘルプ」を参照)。