彗星のテイル編集機能を追加
ステラナビゲータ Ver.9のVer.9.2aへのアップデータを公開

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【2013年10月4日 アストロアーツ】

天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ Ver.9」がバージョンアップ。彗星の尾(テイル)を編集する機能を追加したVer.9.2aへのアップデータを無償公開しました。


太陽に接近したアイソン彗星のテイルを編集

近日点を通過したアイソン彗星(C/2012 S1)のテイルを編集。太陽の周りを掃くように尾はカーブする。クリックで拡大

ヘール・ボップ彗星のテイルを編集

1997年の大彗星として有名なヘール・ボップ彗星(C/1995 O1)を再現。彗星の頭部を右クリックして「テイル編集」ダイアログを開く。クリックで拡大

今回のVer.9.2aアップデータでは、Ver.9.2でリアルになった彗星の尾の表示を編集する機能を追加しました。ダストテイル(塵の尾)とイオンテイル(ガスの尾)の放出期間(尾が残存する期間)やダストテイルのβ値(ダストのサイズによる値)を変更して、予想が難しい尾の変化を再現できます。撮影した写真とステラナビゲータのシミュレーションを見比べながら微調整して、パラメータの値を調べることもできます。

11月末に太陽へ最接近するアイソン彗星は、太陽の近くで尾が急激に変化しますのでテイル編集機能が活躍します。記憶に残る過去の彗星も再現してお楽しみください。

「アイソン彗星特別版」を含めすべてのユーザーの皆様にダウンロード・インストールをお勧めします。

アップデータのインストール方法

  1. 下記のいずれかの方法で9.2aアップデータファイルをダウンロードします。
    • 「ステラナビゲータ」の[ヘルプ]メニュー → [ステラナビゲータの更新確認]から
    • 製品ページ内「アップデータ」ページから
  2. 9.2aアップデータファイル(Sn9up92a.exe)を、「ステラナビゲータ」が起動されていない状態で実行します。
  3. 9.2aアップデータのインストールが完了したら「ステラナビゲータ」を起動し、「ツール」メニュー → 「データ更新」から必ず彗星のデータ更新を行ってください。
    ※彗星のデータが古い場合は、「お気に入り」等でアイソン彗星が表示されません。

彗星のテイル編集機能の使い方

  1. 彗星を表示して、彗星の頭部を右クリックすると設定メニューが表示されます。
  2. 設定メニューから「テイル編集」を選択すると「テイル編集」ダイアログが開きます。
  3. 「テイル編集」ダイアログのスライダなどを使って、彗星の表示を見ながら放出期間やβmim、βmaxを設定します。

詳しくは、ステラナビゲータ Ver.9 アップデータページをご覧ください。ご不明な点は製品サポートページを参照のうえ、お問い合わせください。

9.2aアップデータの詳細

《改良点・追加機能》

  • 彗星の尾の表示を設定する「テイル編集」ダイアログを追加

《おもな修正内容》

  • 方位110度・高度10度の目盛数字が高度0度で表示される
  • アストロガイド・ブラウザの停止ボタンでアニメーションが停止しない

※修正内容の一覧は、アップデータページより「リリースノート(修正機能一覧)」をご参照ください。

《星図が正しく描画されない場合の対応について》

ステラナビゲータ Ver.9ではグラフィック処理が大きく変わったため、旧バージョンが動いていたパソコンであっても動作条件を満たさない場合があります。

このようなパソコンでは以下のような問題が起こることがあります。

  • 星図画面が真っ黒になる
  • 恒星の周りに黒い縁が出る
  • 他のウィンドウの中にステラナビゲータの画面が表示されることがある
  • 光跡残しのように表示物が消えずに残る
  • [印刷]や[画像として保存]、クリップボードへの画面コピーができない

お使いのパソコンで上記のような問題が起こる場合には、9.2aアップデータをインストール後、下記の対応をお試しください。

  • [設定]メニュー→「環境設定」ダイアログで、[DirectXモードで動作]のチェックボックスをオフにする

これによりVer.8以前との互換の描画方式に切り替わり、問題が解決します。詳しくは「ステラナビゲータ」サポートページ「ステラナビゲータ Ver.9の星図が正しく描画されない場合の対応」をご参照ください。

ステラナビゲータについて

「ステラナビゲータ Ver.9」は、過去から未来までの20万年間に起こるあらゆる天文現象をリアルに再現できる天文シミュレーションソフトウェアです。

星空のシミュレーションだけでなく、四季の星座や神話を紹介するプラネタリウム番組、おすすめの天文現象の情報をインターネットから取得してお知らせする機能、天体望遠鏡のコントロールなど、天文・宇宙を楽しむための多彩な機能が搭載されています。