アンドロメダ座流星群が突発出現

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【2013年12月9日 CBET 3741】

12月7日から8日(世界時)にかけて、カナダの電波観測でアンドロメダ座流星群の活発な出現が報告されている。9日以降の夜、町あかりの少ない場所で空を眺めれば、この流星群の流れ星が見られる可能性がある。


CMORで観測された流星の放射点をプロットした図

CMORで観測された流星の放射点をリアルタイムでプロット(画像は日本時間9日18時時点)。カシオペヤ座付近に集中が見られる。13日〜15日にピークとなるふたご座流星群もすでに活発に活動中なのがわかる。クリックで拡大(CMOR/UWO Meteor Group)

アンドロメダ座流星群

12月9日午後9時ごろの空(東京)に流星のイメージを付加した図。深夜まで月齢6の月が出ている。クリックで拡大(「ステラナビゲータ」で星図作成)

カナダ・西オンタリオ大学の「カナダ流星軌道レーダー」での観測によれば、アンドロメダ座流星群の流星が12月7日から8日(世界時。+9時間で日本時)にかけて突発出現中だという。今後活発化していくのか沈静化するのかは不明で、引き続き動向が注目される。

眼視でどれだけ見えるかはわからないが、暗い流星が多いとのことなので、町あかりの少ない場所で空を眺めていれば流れ星が見られるかもしれない。観測される放射点はカシオペヤ座付近で、午後8、9時ごろ北の空に最も高く上る。見つけた流れ星の流れた方向をさかのぼって伸ばした先がカシオペヤ座付近なら、この流星群由来の可能性大だ。

アンドロメダ座流星群は18世紀中頃に分裂・消滅したビエラ彗星(3D/Biela)由来のもので、1872年と1885年に中国で流星雨が記録された後目立った活動がなかったが、2011年にはZHR50()の活発な出現を見せている。2012年8月、国際天文学連合により公式名称が付与された。

注:「ZHR」 「Zeithal Hourly Rate(天頂修正時間平均流星数)」の略。輻射点(放射点)が天頂にある、空が暗くて雲がない、などの理想的条件で観測されるはずの、1時間あたりの流星数。実際に見える流星数であるHR(時間平均流星数)とは区別される。

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