発見後の小惑星2014 AAが地球に落下し消滅
【2014年1月7日 NASA】
ロシアの隕石が大きな話題となった2013年が明けた新年早々、1月2日に小惑星が地球に衝突した。といっても幅2、3mという小型のもので、大気圏で燃えつきてしまったようだ。発見後の天体が地球に落下するのは2例目。
2014年最初に発見された小惑星2014 AAは、1月1日6時ごろ(世界時。以下同)に、米アリゾナ州で行われている小天体捜索プロジェクト「カタリナスカイサーベイ」でとらえられたものだ。その軌道計算から、地球の大気に突入し消滅する運命にあることがすぐに判明した。
小惑星は発見から1日足らずの1月2日4時ごろ大西洋上空で大気圏に突入したとみられ、ボリビア、バミューダ、ブラジルなどで超低周波音波の弱いシグナルが検出されている。
発見後の天体が地球に落下するのは、2008年10月の小惑星2008 TC3以来2例目となる。今回と同じくカタリナスカイサーベイで発見された2008 TC3は今回の2014 AAと同様に幅2、3mの小型の天体で、発見から20時間後に北スーダン上空で大気圏に突入し、その破片とみられる隕石も回収されている。
同サイズの天体の地球落下は年に数回の頻度だという。2014 AAは太陽の反対側(夜側)から接近してきたために発見されたが、サイズが大きくても昼側から接近する天体は事前の発見が困難だ。昨年2月にロシアに落下した小天体は後者にあたると考えられる。