夜空の明るさ比較キャンペーン「GLOBE at Night」、今年1回目がスタート
【2014年1月20日 IDA東京】
世界各地で星座の星がどれだけ見えるかを報告しあい、夜空の明るさを比較する「GLOBE at Night」キャンペーン。2014年の第1回目が、1月20日から29日までオリオン座を対象に実施される。星空を楽しみながら、自分の街の「光害レベル」がどのくらいかを知ってみよう。
「無駄な人工光を減らし、夜空に星の輝きを」――世界中で一般市民が星の見え方を観察・ウェブで報告し、夜空の明るさ世界マップを作ろうというキャンペーン“GLOBE at Night”が、1月20日から始まる。
人工照明により夜空が明るく照らされる「光害(ひかりがい)」により、都市部では美しい星空を見ることができない。また、無駄な照明はエネルギーの浪費であると同時に、夜間照明が生態系の破壊や人体への悪影響にも繋がっていることが指摘されている。
“GLOBE at Night”は、こうした光害問題の啓発と星空保護・地球環境保護の意識向上を目指すことを目的としてアメリカ国立光学天文台・国際ダークスカイ協会らが2006年から始めたキャンペーンで、日本でも国際ダークスカイ協会東京支部(IDA東京)が日本語ウェブサイトを公開するなどして参加を呼びかけている。前回(2013年)は世界89か国から計16,342件の観察報告があり、日本からは世界で7番目に多い620件の報告が集まった。
キャンペーンは毎月1回指定された期間に実施しており、2014年の第1回は1月20日から29日まで。この期間内にオリオン座を眺めて、どれだけ暗い星まで見えるかを観察場所の情報をそえてインターネットで報告する。観察や報告に便利なAndroid端末用無料アプリ「Loss of the Night(光害調査アプリ)」も公開されている。
詳細はウェブサイト「世界規模の夜空の明るさ同時観測キャンペーン GLOBE at Night」へ。