【レポート】「ステラショット」でいきなり直焦点 「原村星まつり」で実演

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8月7~9日、今年で22回目の開催となった「原村星まつり」にアストロアーツも参加。「ステラナビゲータ10」「ステライメージ7」などを会場特価で販売したが、注目は新製品の「ステラショット」。会場に天体望遠鏡とカメラを持ち込み、天体写真の撮影実演を行った。

【2015年8月10日 アストロアーツ】

「え、これ今撮ったの!?」ディスプレイに映し出されたアンドロメダ座大銀河M31の像に驚きの声が上がる。8月7日(金)と8日(土)の夜、曇りがちな空の隙間をついて、こと座のリング星雲M57やこぎつね座のあれい星雲M27などが次々にとらえられていく。

ステラショットによる撮影実演
多くのギャラリーが注目する中での「ステラショット」による撮影実演。タカハシEM200赤道儀に載せたビクセンの口径8cm F8屈折望遠鏡に、キヤノンEOS 70Dが接続されている。赤道儀とカメラはUSBケーブルでパソコンと結ばれ、「ステラショット」から統合制御される

「次、何撮ります?」との問いにギャラリーから「網状星雲」と声がかかる。カメラのファインダーはもちろん、アイピースに変えても淡い超新星残骸をとらえることはできない。ディスプレイの星図上にプロットされたNGC 6992を目標天体に選ぶと、カメラの構図を示す枠が示される。[導入]ボタンを押すと、赤道儀のモーターが唸り鏡筒は目標天体へと自動的に動いていく。次は[撮影]だ。設定はISO 12800で15秒露出、もちろんカメラに一切手を触れることなく「ステラショット」から操作することができる。「カシャ」と一眼レフカメラのミラーが閉じる音がしたかと思うと、ディスプレイに撮影データが転送され、ひらがなの「く」字の形をした星雲の姿が浮かび上がった。この間、1分もかかっていない。構図がズレている時は[導入補正]ボタンを押すことで、自動的に恒星位置の解析が始まり、星図とマッチングさせて修正・再撮影することができる。

あまりの簡単さに「撮影した実感がない」という声も出るほど、「ステラショット」は天体写真撮影の一連の操作をじつに効率よくこなすことができる。予め撮影計画を立てておいて「スケジュール」管理すれば、完全自動撮影も可能だ。

「使ってみますか?」とのスタッフの声に地元の小学生3人組がパソコンに飛びつき、見よう見まねでボタンを押していく。もちろん初めての天体写真撮影体験。「ステラショット」はフィールドでの使用に特化したシンプルな操作体系を持っているので、あっという間に使いこなせるようになる。

ステラショットで天体写真を撮影中の小学生たち
「ステラショット」で天体写真を撮影中の小学生たち。マニュアルも読まず、ゲーム感覚で次々と天体をゲットしていく

「望遠鏡を覗いたこともないのに…」、アストロアーツブースに立ち寄った女性も、タッチパネルで天体望遠鏡とカメラを制御しながら歓声を上げる。三脚にカメラを載せての星景写真やコンパクト赤道儀による星空写真の経験を経ることもなく、いきなり「望遠鏡直焦点」撮影を成功させた。

タッチパネルで望遠鏡とカメラを制御
タッチ操作に対応したタブレットPCから、タッチパネルで望遠鏡とカメラを制御。人差し指一本でポンポンと軽快に望遠鏡とカメラを動かすことができる


アストロアーツはこの後、8月21日(金)~23日(日)の「胎内星まつり」(新潟県胎内市)、9月20日(日)~21日(月・祝)の「星をもとめて」(京都府南丹市)、10月10日(土)~12日(月・祝)の「星の村スターライトフェスティバル」(福島県田村市)でも、同様に「ステラショット」による天体写真撮影デモンストレーションを行う予定だ。USBメモリを持参いただければ体験撮影した天体画像を持ち帰ることもできる。もちろん、会場特価で「ステラショット」を手に入れるチャンスでもある。

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