全過程は21時前から24時過ぎまでの3時間以上、
皆既食は22時前から23時過ぎの1時間以上
白く丸い満月が地球の影(本影)に入り月が欠け始めるのは(部分食の開始)20時48分ごろです。東の空に昇った月が、左下から少しずつ欠けていきます。
その後、暗い部分が次第に広がっていき、約1時間後の21時51分に月全体が地球の影に入って皆既食の状態となります。この皆既状態は23時8分までの1時間17分続き、その間に皆既月食の見どころである「赤銅色の満月」を楽しむことができます。
23時8分に皆既食が終了すると、月は左下から明るさを取り戻していきます。そして日付が変わって24時12分(2月1日の0時12分)、部分食も終了し、再び白く丸い満月が南の空に輝くようになります。
- 地球の影にはシャープな境界があるわけではないので、時刻は目安です。
- 部分食の前後約1時間ずつには「半影食」という食が起こり、月がわずかに暗くなりますが、眼視ではわかりにくいかもしれません。
全国どこでも同時に起こる
月食は、月が見える場所であればどこでも同時に起こります。日食のように観察地によって時刻が変わるということはなく、全国どこでも同じ時刻に始まって終わります。
ただし、同じ時刻であっても月が見える方位や高度は異なり、日本であればおおむね西の地域ほど月食開始時の月の高度が低くなります。とはいっても那覇でも月食開始時の月の高度は35度ありますので、全国どこでも余裕をもって観察や撮影ができるでしょう。月食終了時には月の高度は70度ほどにも達し、白い満月が南の空高く見えます。
現象 | 時刻 | 月の高度 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
札幌 | 仙台 | 東京 | 大阪 | 福岡 | 那覇 | ||
月食開始 | 20時48.1分 | 44 | 45 | 45 | 42 | 38 | 35 |
食の最大 | 22時29.8分 | 59 | 62 | 63 | 61 | 58 | 57 |
月食終了 | 24時11.5分 | 63 | 68 | 71 | 72 | 72 | 77 |
月の南中 | 時刻 | 23時51分 | 23時53分 | 23時58分 | 24時16分 | 24時37分 | 24時48分 |
高度 | 63 | 68 | 71 | 72 | 73 | 80 |