2015年4月4日、全国で見られる皆既月食が起こります。
21時前後には、たったの12分というベリーショートな皆既食。
この後日本で見える皆既月食は2018年1月までおあずけ。夜桜と赤い月の2ショットをお見逃しなく!
まず19時14分、東の空に昇った満月が欠け始めます(部分食の始まり)。下側からだんだん影に入っていき、20時54分に月全体がすっぽりと隠れます(皆既食)。皆既食が見られるのはたったの12分。21時6分には左側から明るくなり、22時45分にはもとの満月に戻ります(部分食の終わり)。
月食は、月が見える場所であればどこでも同時に起こります。日食のように観察地によって時刻が変わるということはなく、全国どこでも同じ時刻に始まって終わります。
今回の皆既月食は、皆既食の継続がとても短いことが特徴です。
月食の経過や詳しい撮影方法、月に映る青色の「ターコイズフリンジ」を徹底解説 ≫ 詳細
現象 | 時刻 |
---|---|
部分食の始まり | 19時14分 |
皆既食 | 20時54分〜21時6分 (最大食は21時0分) |
部分食の終わり | 22時45分 |
都市 | 月の出の時刻 | 皆既食時の月の高度 |
---|---|---|
札幌 | 17時52分 | 29° |
東京 | 17時54分 | 33° |
那覇 | 18時39分 | 29° |
月食を見るためには特別な準備は何もいりません。晴れていれば、南東の空が見えるところなら自宅や外出先からでも、早起きも夜ふかしもせず気軽に眺めることができます。月が欠け赤く染まっていくようすも、ふだんの月と同じように肉眼で見られます。
双眼鏡や天体望遠鏡があれば、月の模様や変化のようすをさらに詳しく見ることができます。アストロアーツオンラインショップでは、初心者でも手軽に天体観察をはじめられるグッズをご用意しています。
iPhone用「iステラ」などの星座早見アプリを使えば、月食の経過を見たり、空に見える星の名前を調べたりすることができて便利。自分のいる場所での月の出の時刻や位置もわかるほか、月食の進み方を予習することもできます。
天文台や科学館などで行われている観望会では、解説をしてもらいながら観察したり、天体望遠鏡で月を詳しく見たりできます。もし残念ながら当日曇ってしまったり、外に出られなかったりして見られない時は、インターネットのウェブ中継をチェックしてみましょう。テレビニュースでも月食のようすが紹介されるかもしれません。
もちろん、中継をかたわらに実際の空を眺めるというスタイルもあり。月食は世界中どこで見ても同時進行ということがよくわかります。