2012年
秋の四辺形が頭の真上に見えるようになると、そろそろ冬の入り口だ。南に目を向ければ1等星フォーマルハウトやくじら座が、北から北東に目を向ければアンドロメダ座、カシオペヤ座、ペルセウス座などが見つかる。2等星が多く、意外と目立ってわかりやすい。
東の空にはおうし座が上っている。赤い1等星アルデバランと並んで明るく輝いているのは木星だ。双眼鏡でプレアデス星団(すばる)や木星の衛星などを観察してみよう。木星とアルデバランには、28日から29日にかけて半影月食中の満月も接近する。
明けの明星の金星は低くなってきたが、マイナス4等の明るさは強烈なので視界が開けていれば簡単に見つかるだろう。12日には細い月、おとめ座のスピカと並ぶ。また、下旬に起こる土星との大接近は必見。最接近の27日には満月1個分の距離まで近づく。この日だけでも早起きして観察してみたい。
図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。
- 上旬
- おうし座流星群が活動中
- 1日(木)
- 月と木星が接近
- 12日(月)
- 細い月と金星、スピカが並ぶ
- 14日(水)
- 皆既日食(オーストラリア北部など)
- 16日(金)
- 細い月と火星が接近
- 17日(土)
- しし座流星群が極大
- 下旬
- 金星と土星が大接近
- 28日(水)
- 半影月食
水星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | 0.3 | 4.3 | 1.0 |
視直径 | 8.1" | 9.9" | 8.7" |
星座 | さそり | てんびん | てんびん |
現象 |
|
金星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -4.0 | -4.0 | -4.0 |
視直径 | 13.0" | 12.5" | 12.0" |
星座 | おとめ | おとめ | おとめ |
現象 |
火星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 1.2 | 1.2 |
視直径 | 4.5" | 4.4" |
星座 | へびつかい | いて |
現象 |
木星
上旬 | 下旬 | |
等級 | -2.8 | -2.8 |
視直径 | 47.2" | 48.3" |
星座 | おうし | おうし |
現象 |
|
土星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 0.7 | 0.7 |
視直径 | 15.4" | 15.5" |
星座 | おとめ | おとめ |
現象 |
天王星・海王星
天王星(中旬) | 海王星(中旬) | |
等級 | 5.8 | 7.9 |
視直径 | 3.6" | 2.2" |
星座 | うお | みずがめ |
現象 |
|