2017年
先月に続いて明け方の空がにぎやかだ。一番目立つのは明けの明星の金星で、その輝きの美しさだけでなく、いろいろな天体と大接近する現象が楽しめる。まず2日前後に、かに座のプレセペ星団と大接近するのを双眼鏡で見てみよう。その後、18日に月齢27の細い月、20日前後にレグルスと大接近し、こちらは肉眼でも見える。
金星より低いところでは、中旬ごろに水星と火星が大接近する。最接近の17日は間隔0.1度未満の超大接近だ。火星がやや暗いので、これも双眼鏡を使うと見やすいだろう。19日には水星と火星の間に月齢28の極細月が並ぶのも見逃せない。毎日変化する3惑星の並び方や月、1等星などとの共演を追ってみよう。
宵空の星座は夏から秋への移行期で、夏の大三角が天頂からやや西寄りに、やぎ座やみずがめ座、秋の四辺形が南から東の空に見える。明け方のようなにぎやかさはないが、落ち着いた空も、もちろん美しい。
- 上旬
- 金星とプレセペ星団が大接近
- 5日(火)
- 海王星がみずがめ座で衝
- 中旬
- 水星と火星が大接近
- 中旬
- 金星とレグルスが大接近
- 12日(火)
- 水星が西方最大離角
- 18日(月)
- 細い月と金星が大接近
- 19日(火)
- 細い月と水星、火星が大接近
- 19日(火)
- 水星食(南日本方面)
水星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | 1.5 | -0.6 | -1.2 |
視直径 | 9.0″ | 6.6″ | 5.4″ |
星座 | しし | しし | しし |
現象 |
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金星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -4.0 | -3.9 | -3.9 |
視直径 | 12.2″ | 11.7″ | 11.4″ |
星座 | かに | しし | しし |
現象 |
火星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 1.8 | 1.8 |
視直径 | 3.6″ | 3.6″ |
星座 | しし | しし |
現象 |
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木星
上旬 | 下旬 | |
等級 | -1.7 | -1.7 |
視直径 | 31.9″ | 31.0″ |
星座 | おとめ | おとめ |
現象 |
土星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 0.2 | 0.3 |
視直径 | 16.8″ | 16.2″ |
星座 | へびつかい | へびつかい |
現象 |
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天王星・海王星
天王星(中旬) | 海王星(中旬) | |
等級 | 5.7 | 7.8 |
視直径 | 3.7″ | 2.3″ |
星座 | うお | みずがめ |
現象 |