2018年
5月ごろからやぎ座を動いていた火星が、今月中旬からみずがめ座へ移る。月末には0等級まで「暗く」なるが、深夜にシリウスが昇ってくるまでは夜空で一番明るい星だ。色や輝きに引き続き注目してみよう。16日には月と並ぶ。
深夜になり火星が沈むころ、東の空には早くも冬の星座たちが勢ぞろいしている。先頭を切って昇ってくるおうし座は、深夜には天頂付近まで高くなる。24日の未明から明け方、牛の顔にあたるヒヤデス星団やアルデバランの付近を丸い月が通り過ぎていくので、双眼鏡などで観察してみよう。
中旬ごろからは明け方の空に金星が見えるようになる。おとめ座のスピカと並んで輝く光景がとくに見ものだ。ぜひ早起きして眺めたい。また、月末ごろにはウィルタネン彗星が肉眼等級になる見込みだ。最も明るくなる来月に向けて準備を進めておこう。
- 11月
- ウィルタネン彗星が6等前後
- 11月
- マックホルツ・藤川・岩本彗星が7等台
- 上旬
- おうし座南・おうし座北流星群が極大
- 7日(水)
- 水星が東方最大離角
- 中旬
- 金星とスピカが大接近
- 11日(日)
- 細い月と土星が接近
- 16日(金)
- 月と火星が接近
- 18日(日)
- しし座流星群が極大
- 22日(木)
- ジュノーがエリダヌス座で衝
- 24日(土)
- ヒヤデス星団食
水星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -0.2 | 0.2 | 3.8 |
視直径 | 6.4″ | 8.0″ | 9.8″ |
星座 | さそり | へびつかい | へびつかい |
現象 |
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金星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -4.3 | -4.5 | -4.6 |
視直径 | 59.0″ | 52.3″ | 44.8″ |
星座 | おとめ | おとめ | おとめ |
現象 |
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火星
上旬 | 下旬 | |
等級 | -0.5 | -0.1 |
視直径 | 11.5″ | 9.7″ |
星座 | やぎ | みずがめ |
現象 |
木星
上旬 | 下旬 | |
等級 | -1.7 | -1.7 |
視直径 | 31.2″ | 31.0″ |
星座 | てんびん | さそり |
現象 |
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土星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 0.4 | 0.5 |
視直径 | 15.6″ | 15.2″ |
星座 | いて | いて |
現象 |
天王星・海王星
天王星(中旬) | 海王星(中旬) | |
等級 | 5.7 | 7.9 |
視直径 | 3.7″ | 2.3″ |
星座 | おひつじ | みずがめ |
現象 |
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