2018年
今月一番の注目は、おうし座やぎょしゃ座といった冬の星座の中を通り過ぎていくウィルタネン彗星。3〜4等級まで明るくなる見込みなので、ぜひ見たり撮ったりしてみよう。とくに16日前後にはプレアデス星団と並び、双眼鏡の同一視野内に見えるので楽しみだ。23日ごろにはカペラに大接近、満月のタイミングながらこちらも注目しよう。
次の注目は14〜15日の夜にピークを迎えるふたご座流星群。月が沈む深夜以降にとくに好条件となる。防寒の準備をしっかりとして星空を見上げよう。運が良ければウィルタネン彗星の近くに流れ星が飛ぶかもしれない。
さらに、火星と海王星の大接近やくじら座の変光星ミラの極大、明け方の空では4日に細い月と接近する金星や水星と木星の大接近など、面白い天文現象がいっぱいある。慌ただしい時期だが、うまく計画を立てて観察してみよう。もちろん、ペルセウス座やオリオン座などの星座巡りもお楽しみに。
- 12月
- ウィルタネン彗星が4等台
- 12月
- マックホルツ・藤川・岩本彗星が8等前後
- 上旬
- 火星と海王星が大接近
- 上旬
- はくちょう座χ星が極大のころ
- 4日(火)
- 細い月と金星が接近
- 9日(日)
- 細い月と土星が大接近
- 中旬
- くじら座ο星ミラが極大のころ
- 14日(金)
- ふたご座流星群が極大
- 15日(土)
- 水星が西方最大離角
- 下旬
- 水星と木星が大接近
- 23日(日)
- こぐま座流星群が極大
水星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | 0.8 | -0.4 | -0.4 |
視直径 | 8.7″ | 6.7″ | 5.6″ |
星座 | てんびん | てんびん | へびつかい |
現象 |
金星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -4.6 | -4.6 | -4.5 |
視直径 | 38.1″ | 32.8″ | 28.6″ |
星座 | おとめ | てんびん | てんびん |
現象 |
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火星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 0.0 | 0.4 |
視直径 | 9.0″ | 7.8″ |
星座 | みずがめ | うお |
現象 |
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木星
上旬 | 下旬 | |
等級 | -1.7 | -1.8 |
視直径 | 31.1″ | 31.5″ |
星座 | さそり | へびつかい |
現象 |
土星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 0.5 | 0.5 |
視直径 | 15.1″ | 15.0″ |
星座 | いて | いて |
現象 |
天王星・海王星
天王星(中旬) | 海王星(中旬) | |
等級 | 5.7 | 7.9 |
視直径 | 3.6″ | 2.2″ |
星座 | うお | みずがめ |
現象 |
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