2021年7月の星空
今月は宵の明星の金星が、夕空で様々な天体と接近していく。かに座のプレセペ星団(最接近3日ごろ)→月齢2の細い月と火星(12日)→火星(最接近13日ごろ)→しし座のレグルス(最接近22日ごろ)、という順番だ。月以外はどれも夕空で見るには少し暗めだが、金星が目印になるので位置の見当はつけやすい。西の空の見晴らしが良い場所で、双眼鏡を向けてみてほしい。
宵空にはヘルクレス座やさそり座、ベガ(織女星)とアルタイル(牽牛星)などが見え、夏の訪れが感じられる。梅雨の晴れ間や梅雨明けに、星をたどったり探したりしたい。深夜になれば土星と木星も姿を現す。夜更かしできる日があれば、天体望遠鏡で環や模様や衛星をじっくり観察してみよう。
全天星図
東京で15日の20時ごろ、南に向かって見上げたときの星空です。月初は21時ごろ、月末は19時ごろに同じような星空になります。
大阪では約20分後、福岡では約40分後に同様の星空になります。
主な天文現象
3日 | ごろ | 金星とプレセペ星団が大接近 |
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5日 | (月) | 水星が西方最大離角 |
8日 | (木) | 細い月と水星が接近 |
12日 | (月) | 細い月と金星、火星が接近 |
13日 | ごろ | 金星と火星が大接近 |
22日 | ごろ | 金星とレグルスが大接近 |
24日 | (土) | 月と土星が接近 |
27日 | ごろ | くじら座ο星ミラが極大のころ |
30日 | ごろ | 火星とレグルスが大接近 |
30日 | (金) | みずがめ座δ南流星群が極大 |
カレンダー(月齢と天文現象) |
惑星
水星
金星(▶ 特集ページ)
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -3.9 | -3.9 | -3.9 |
視直径 | 11.3″ | 11.8″ | 12.3″ |
星座 | かに | しし | しし |
火星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 1.8 | 1.8 |
視直径 | 3.8″ | 3.7″ |
星座 | かに | しし |
木星(▶ 特集ページ)
上旬 | 下旬 | |
等級 | -2.7 | -2.8 |
視直径 | 45.8″ | 47.9″ |
星座 | みずがめ | みずがめ |
現象
土星(▶ 特集ページ)
上旬 | 下旬 | |
等級 | 0.4 | 0.2 |
視直径 | 18.4″ | 18.6″ |
星座 | やぎ | やぎ |
現象
天王星・海王星
天王星(中旬) | 海王星(中旬) | |
等級 | 5.8 | 7.9 |
視直径 | 3.5″ | 2.3″ |
星座 | おひつじ | みずがめ |