2021年8月の星空

夏の定番天文現象、ペルセウス座流星群は、今年は13日の明け方ごろに活動のピークを迎える。月明かりがなく、ピーク時間帯が夜間で放射点が高いという、8年ぶりの絶好条件だ。安全対策を講じたうえで、思う存分楽しもう。翌14日は伝統的七夕、2日続けて「星に願いを」。

土星木星は日の入りのころ地平線から昇り、ほぼ一晩中見えて観察好期を迎えている。天体望遠鏡で環や模様、衛星を観察してみよう。土星の環の傾きは今後数年でさらに小さくなり、細く見えるようになるので、しっかり記録しておきたい。

空が暗いところでは、木星と土星の西(向かって右)から夏の大三角にかけて天の川も見える。双眼鏡で視野いっぱいの星々を眺めたり明るい星雲星団を探したり、写真を撮ったりと様々な楽しみ方ができる。観察・撮影のお供にはぜひPCソフト「ステラLiteシリーズ」やモバイルアプリ「星空ナビ」をご活用いただきたい。

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全天星図

全天星図

東京で15日の20時ごろ、南に向かって見上げたときの星空です。月初は21時ごろ、月末は19時ごろに同じような星空になります。
大阪では約20分後、福岡では約40分後に同様の星空になります。


主な天文現象

2日(月) 土星がやぎ座で衝
11日(水) 細い月と金星が接近
13日(金) ペルセウス座流星群が極大
14日(土) 伝統的七夕
18日(水) はくちょう座κ流星群が極大
19日ごろ 水星と火星が大接近
20日(金) 木星がやぎ座で衝
カレンダー(月齢と天文現象)

惑星

水星

上旬 中旬 下旬
等級 -1.6 -0.7 -0.2
視直径 5.0″ 5.1″ 5.5″
星座 かに しし しし

金星▶ 特集ページ

上旬 中旬 下旬
等級 -4.0 -4.0 -4.0
視直径 12.9″ 13.6″ 14.4″
星座 しし おとめ おとめ

火星

上旬 下旬
等級 1.8 1.8
視直径 3.6″ 3.6″
星座 しし しし

木星▶ 特集ページ

上旬 下旬
等級 -2.8 -2.9
視直径 48.7″ 49.1″
星座 みずがめ やぎ

現象

土星▶ 特集ページ

上旬 下旬
等級 0.2 0.3
視直径 18.6″ 18.4″
星座 やぎ やぎ

現象

天王星・海王星

天王星(中旬)海王星(中旬)
等級 5.7 7.8
視直径 3.6″ 2.4″
星座 おひつじ みずがめ

現象

  • 2日 天王星:西矩
  • 20日 天王星:留