板垣さん、5分間で2個の超新星を発見、通算139個目

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山形県の板垣公一さんが11月14日に発見した新天体が超新星と確認され、SN 2018imdの符号が付けられた。

【2018年11月30日 Transient Name Server

山形県の板垣公一さんが11月14日20時42分ごろ(世界時。日本時では15日5時42分ごろ)、おとめ座の銀河NGC 4697に15.5等の超新星候補天体を発見した。天体の位置は以下のとおり。

赤経  12h48m24.95s
赤緯 -05°47′39.20″(2000年分点)

NGC 4697周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星
NGC 4697周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星。画像クリックで星図拡大(「ステラナビゲータ」で星図作成。DSS画像の版権について

2018imdの符号が付けられた後、東広島天文台・かなた望遠鏡で行われた分光観測によりIa型超新星らしいことが確認された。

板垣さんはこの超新星発見の約5分後にも、同じくおとめ座の銀河PGC 42710(VCC 1931)に超新星2018imfを発見している(参照:「 板垣さん、おとめ座の銀河に超新星を発見、138個目」)。板垣さんが一晩で複数の超新星を発見したのは2015年12月7日(世界時)に30分で3個発見のとき以来となる。

おとめ座の超新星
おとめ座の超新星2個の発見画像(撮影:板垣さん)

今回の2個の発見で、板垣さんの超新星発見数は今年8個、通算139個(独立発見を含む)となった。

〈参照〉

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