櫻井さんと板垣さん、いて座に新星を発見

このエントリーをはてなブックマークに追加
茨城県の櫻井幸夫さんが1月26日、いて座に約9等級の新星を発見した。また、29日には山形県の板垣公一さんが、いて座に約11等級の新星を発見した。

【2025年2月3日 高橋進さん/CBAT (1)(2)

茨城県の櫻井幸夫さんが1月26.8614日(世界時、以下同。日本時では27日5時40分ごろ)、いて座に9.2等(デジタルカメラ、ノーフィルター)の新天体を発見されました。この新天体は山形県の板垣公一さんやオーストラリアのAndrew Pearceさん、山口県の吉本勝己さんたちによって確認され、31日にチリ・セロトロロ汎米天文台のSOAR望遠鏡で分光観測が行われて古典新星であることが確認されました。

発見画像
発見画像と確認画像(撮影:櫻井さん、板垣さん

いて座の新星の位置
櫻井さん発見のいて座の新星の位置。画像クリックで星図拡大(「ステラナビゲータ」で星図作成、以下同)

いて座の新星の光度曲線
櫻井さん発見のいて座新星の光度曲線(CBATとVSOLJメーリングリストの報告から高橋さん作成、以下同)

櫻井さんの新星発見は昨年2月以来となります。


また、板垣さんは1月29.8817日(日本時では30日6時10分ごろ)、いて座に10.5等(CCDカメラ)の新天体を発見されました(Pearceさんも独立発見されました)。この新天体も31日にSOAR望遠鏡で分光観測が行われ、やはり古典新星であることが確認されました。

発見画像
発見画像(撮影:板垣さん

いて座の新星の位置
板垣さん発見のいて座の新星の位置。画像クリックで星図拡大

いて座の新星の光度曲線
板垣さん発見のいて座新星の光度曲線

板垣さんの(超新星ではない)新星発見は昨年9月以来となります。

関連記事