2016年9月29日 水星が西方最大離角

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9月下旬、明け方の東の低空に見えている水星が、29日に太陽から最も離れて西方最大離角となる。明け方に見える水星としては今年もっとも条件が良いので、見晴らしの良いところで双眼鏡で探してみよう。

星図

明け方の東の低空に見えている水星が、9月29日に太陽から最も離れて西方最大離角となる。日の出45分前の高度は約7度と低いが、水星としては見やすいほうだ。ちょうどこの日は月齢27の細い月の下に見えるので、月を目印にすると見つけやすいだろう。別の日であれば方位と高度をよく確かめて、東の空のひらけたところで双眼鏡で探してみよう。

地球の内側を公転する水星や金星は、太陽の反対側に来ることはないので、決して真夜中には見えない。空の中での位置が太陽から大きく離れることがなく、見える時は必ず日没後の西の空か、日の出前の東の空となる。

今回のように太陽から西側に最も離れるときを「西方最大離角」と呼び、この日の前後は日の出前に観測しやすい。反対に太陽から東側に離れる「東方最大離角」のときは、日没後の西の空で観測しやすくなる。

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