［日食情報］現地レポート第７弾快晴のトルコ・バーデレより

【1999年8月12日　トルコ　バーデレ発　上山特派員】

トルコの東部の街、バーデレでは軍の検問所前のドライブインにテントが張られ、お祭り騒ぎとなっている。

写真１　ドライブインの垂れ幕
大きな垂れ幕が張られた、ドライブイン。日除けのテントに混じって、絨毯や壷などの露店も開かれ縁日のようになっている。

日食グッズは、Ｔシャツと帽子で500万トルコリラ（日本円で約1700円）。ディアルバルクの空港で日食観光案内を行っていたボランティアのグループが販売していた。

写真２　天文グッズの露天
日食関連グッズに、近辺の詳細な観光案内のパンフレットも用意し、日食に訪れた観光客にトルコを十分に堪能してもらおうとはりきっている。

スカイウオッチャーツアー（日通新宿支店、トルコＣコース）の一行は、このドライブインの近くで建造中の民家の２階を借りて、観測を行った。360度周囲に何も無く、見晴らしのよい観測ポイントとなった。

写真３　観測ポイント
最終的には５階建てになる建物の、３階の床で観測を行う。

第一接触の前からときどき風と雲が出はじめたが、日食の全行程をほぼ快晴の状態で観測できた。
第二接触直前には本影錐はもちろんのこと、シャドーバンド（地面が水底のようにゆらゆらと照らされる現象。太陽の光が点光源となるため、大気の密度の変化などが、地上に写し出されるもの。）も見ることができた。
皆既中の太陽は、全方向に大きく流れるようなコロナが広がり、大きな赤紫色のプロミネンスも見ることができた。
第三接触時にもシャドーバンドが見え、２分弱の世紀のイベントが終了した。

写真４　見事なコロナ画像
ビデオで撮影した皆既食中の太陽。
（撮影：五藤光学研究所　青木勇氏、SONY PC-7にて撮影）
写真５　観測を終えたツアー一行
観測が終わり、にこやかな雰囲気で記念撮影！
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