ディスカバリー執念の打ち上げ成功HST修理へ
【1999年12月20日】
前報でお伝えしたスペースシャトル・ディスカバリーSTS-103の打ち上げが、日本時間20日9時50分に無事成功した。
STS-103は当初10月打ち上げ予定だったもの。前回水素燃料漏れのまま打ち上げられていたことの調査に時間がかかったり、直前のトラブルや天候不良があり、計9回も打ち上げが延期されていた。
また、2000年問題回避のため年内に地上に帰還しなければならないという期限が課せられため、飛行期間を2日間短縮し、クリスマス休暇返上覚悟で打ち上げに臨んでいた。今回の打ち上げ成功は、数々の困難の中、なんとかハッブル宇宙望遠鏡(HST)を早く修理したいという、NASAの執念が実ったものと言えよう。
現在ディスカバリーは、カーゴベイを開きハッブル宇宙望遠鏡と同じ軌道になるように、徐々に軌道修正中。
今後のディスカバリーの予定は以下の通り。
STS-103 ディスカバリーの今後の作業予定
Flodida Space Online -
STS-103 Discovery/Hubble Space
Telescope Service Mission No. 3 Launch Journal より
日本時間 |
作業内容 |
22日9時41分 | ロボット・アームを使ってハッブルを捕獲 |
22日10時01分 | ハッブル宇宙望遠鏡をカーゴベイ内のサービスリングに固定 |
23日4時40分 | 第1回船外活動。故障したジャイロの交換 |
24日4時50分 | 第2回船外活動。コンピューターと誘導センサーの交換 |
25日4時50分 | 第3回船外活動。記録装置の交換といくつかの断熱材の修理 |
25日8時03分 | クリスマス。ハッブル宇宙望遠鏡を軌道に再放出 |
28日7時24分 | ケネディ宇宙センターへ着陸 |
NASA-TVでは、打ち上げ時のライブ中継に引き続き、ディスカバリーの実況などを現在放送中。ハッブル宇宙望遠鏡の修理のようすなどが、リアルタイムで見られるはずだ。番組のタイムスケジュールは横浜こども科学館のリンクや NASA Television Schedule などからたどれるので、一度ご覧になることをおすすめしたい。(日本時間換算表)
また、シャトルのリアルタイムデータと最新情報の日本語による解説は、My Home Galleryのミッション・モニターが情報の更新が早くてよい
ディスカバリーのライブ中継とリアルタイムデータ
・NASA-TV RealPlayer サーバーリスト - My Home Gallery
(ライブ映像へのリンク集: RealPlayerが必要)
・NASA放送のテレビ - 横浜こども科学館
(ライブ映像へのリンク集とタイムスケジュール: RealPlayerが必要)
・NASA - KSC Video Feeds - SHUTTLE COUNTDOWN ONLINE
(準リアルタイム画像: 自動更新なのでプラグインソフトが無くてもOK)
・NASA-TV RealAudio音声のみ
(ライブ音声: 音声のみなのでRealAudioでOK)
・ミッション・モニター - My Home Gallery
(シャトルのリアルタイムデータと最新情報の日本語による解説:ShockWaveが必要)