C/2001 A2 リニア彗星 画像各種
【2001年6月29日 アストロアーツ】
いよいよ日本からも見え始めたリニア彗星 (C/2001 A2)。国内外で撮影された画像を数点紹介する。尾がかなり淡いのは少し残念だが、軽く10分角以上もある巨大なコマは風格充分。彗星らしいイオンの青緑色の発色も美しい。
現在〜7月5日(木)ぐらいまでが、最大の観測好機だ。それ以後になると、月明かりの影響を受けはじめ、また彗星もだんだん遠ざかって暗くなってゆく。あいにく梅雨明け前であり、観測は困難かもしれないが、記念すべき21世紀初の肉眼彗星なので、ぜひ晴れ間を狙って観測・撮影に挑戦してほしい。
リニア彗星特集ページに、簡単な観測星図を掲載しているので、参考にしてほしい。最新の軌道要素や予報位置・予報光度がMPEC 2001-M48 (6月27日発行) に掲載されているので、こちらも参照してほしい。また、7月5日発売の月刊『星ナビ』8月号では、リニア彗星の特集を行なっているので、こちらもよろしく。
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現地時間2001年6月26日 午前3時40分〜7分間露光 (日本時間26日午前4時40分〜) 撮影者/林志隆、曾郁丹 撮影地/台湾、YuanFeng (標高2750m) 撮影機材/180mmF2.8レンズ→絞り開放、ニコンFM2カメラ、ビクセンSP-DX赤道儀 フィルム/コニカ・センチュリア200 |
(左) 現地時間2001年6月24日 午前3時15分〜 (日本時間24日午後6時15分〜) R:1分x2枚, G:1分x4枚, B:1分x3枚、計9分 (右) 現地時間2001年6月24日 午前4時43分〜 (日本時間24日午後7時43分〜) 1分x2枚、計2分 赤外カットフィルター使用 撮影者/田中一幸 撮影地/アメリカ・アリゾナ州ツーソン郊外 撮影機材/ベーカーシュミットカメラ (口径20cmF2.3)+冷却CCDカメラ (Apogee AP2Ep) ※視野は画面対角で約2度 ●撮影者コメント: 明るさは5等級。空の暗さと透明度が一級のアリゾナ州ツーソン郊外では、肉眼でも容易に見ることができました。M31より若干暗い感じです。薄命が始まっても30分ほどは肉眼で見ることができます。口径6cm望遠鏡の36倍では、核らしいものがはっきりとは見えません。ベーカーシュミットにアイピースをつけてみても中心がやや明るい程度で核らしくはないです。画像データでも核がぼやけており、昨年のリニア彗星 (C/1999 S4) と似ています。 |
現地時間2001年6月22日 午前3時44分〜6分間露光 (日本時間22日午前4時44分〜) 撮影者/林啓生 撮影地/台湾、YuanFeng (標高2750m) 撮影機材/ペンタックス100SDUF II (400mmF4)、ニコンFM2カメラ、タカハシEM-200赤道儀 フィルム/フジカラー・スーパーGエース800 |
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