情報トピックス(2003年2月)
国内のさまざまなメディアで取り上げられた天文ニュースや皆様からお寄せいただいた写真などを紹介しています。記事の詳細については各リンク先を参照してください。
2003/02/28
新商品:「キヤノン EOS10D」
EOS 60Dの後継機となるデジタルAF一眼レフカメラを3月下旬に発売。630万画素、カスタム設定でISO 3200まで拡張可能。
- Canon: http://www.canon.co.jp/ ―― Canon EOS 10D
2003/02/27
「コロンビア号」の事故調査状況(宇宙開発事業団)
26日早朝(日本時間)に開かれたCAIB(コロンビア事故調査委員会)の定例記者会見の内容を要約して掲載。破片の回収状況の説明や耐熱タイルの写真公開が行なわれた。
- 宇宙開発事業団: スペースシャトル「コロンビア号」の事故調査状況について
- アストロアーツニュース: 2003/02/03 - スペースシャトル「コロンビア」が空中爆発
2003/02/24
衛星間の通信実験に成功(宇宙開発事業団)
宇宙開発事業団のデータ中継技術衛星「こだま」と環境観測技術衛星「みどりII」との間で衛星間の通信実験が成功した。実験では、日本と直接交信できない地域の上空で「みどりII」が撮影した地表面の画像データを「こだま」で中継して埼玉県の地球観測センターへリアルタイムで伝送した。
- 宇宙開発事業団: ADEOS-II(みどりII) / DRTS(こだま)
天文関連書 新刊情報
- 彗星年表2003
- 東亜天文学会彗星課
- 2500円(送料込) A4版 76p
- 書店では取り扱っていないので、希望者は下記ウェブサイトを参考に関勉氏に直接お問い合わせのこと
- コメットハンター関勉のホームページ: http://www2u.biglobe.ne.jp/%7ecomet3/ ―― 関勉の本ご案内
2003/02/20
写真投稿:「M82」「M3、51、64、NGC4565」
宇都正明さん撮影。クリックで拡大。
●各データやコメントは下記「デジカメ実験隊がゆく」のページにて
広島に落下のいん石、9000万年宇宙漂ったと判明(Yomiuri On-Line/社会)
広島市内で今月4日に発見された隕石を調査した結果、宇宙を9000万年もの間漂っていたらしいことがわかった。通常の隕石の場合は2000万年程度とされている。隕石の発見は、国内では49例目のこと。
2003/02/19
地球軌道の内側を回っている最初の小惑星(日本惑星協会)
地球の軌道よりも内側を公転する小惑星2003 CP20が発見された。地球より内側を公転する天体の発見は初めてのことである。大きさは約2kmで、地球に衝突するおそれはない。
- MPC(Minor Planet Center): http://cfa-www.harvard.edu/iau/mpc.html
- 日本スペースガード協会: http://www.spaceguard.or.jp/ja/
2月20日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報
(582) Olympiaによる恒星食。2月20日(木)18時55分、九州地方で観測される可能性がある。
恒星は TYC0214-00104-1(赤経 08h34m39.475s、赤緯 +02°06'47.20"(J2000)、11.8等、うみへび座σ星の南西 約1°36')
0.6等の減光で、継続時間は最長2.8秒
2月24日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報
(28) Bellonaによる恒星食。2月24日(月)4時10分、東北、関東、中部地方で観測される可能性がある。
恒星は TYC5657-00514-1(赤経 17h20m33.942s、赤緯 -14°04'49.89"(J2000)、11.3等、へび座(尾)ν星の南 約1°14'、離角40'に冥王星(13.9等)がある)
1.6等の減光で、継続時間は最長5.0秒
2003/02/17
中国、有人宇宙船を今秋打ち上げ(Mainichi INTERACTIVE 国際)
中国初の有人宇宙船、今秋打ち上げ…中国紙報道(Yomiuri On-Line/国際)
中国初の有人宇宙船「神舟5号」が今秋にも打ち上げられる見通し。すでに宇宙飛行士の選抜も終えているとのこと。
- アストロアーツニュース: (中国、10月に有人宇宙飛行の項)
2003/02/14
2月19日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報
(120) Lachesisによる恒星食。2月19日(水)0時13〜27分、日本全国で観測される可能性がある。
恒星は TYC2406-02204-1(赤経 05h53m03.332s、赤緯 +30°38'33.54"(J2000)、10.7等、M37星団の南 約1°53')
2.3等の減光で、継続時間は最長45.1秒
(258) Tycheによる恒星食。2月19日(水)19時46分、東北、北海道、関東地方で観測される可能性がある。
恒星は TYC0152-01634-1(赤経 05h47m55.625s、赤緯 +03°17'03.38"(J2000)、11.6等、いっかくじゅう座18番星の北 約0°52')
1.5等の減光で、継続時間は最長9.2秒
2003/02/13
H2Aロケット:三菱重工業への移管発表 宇宙開発事業団(Mainichi INTERACTIVE ニュースセレクション)
H-IIAロケットの移管先が三菱重工業に決定。今年度以降に契約される機体から、三菱重工業主体で製造し、宇宙開発事業団が打ち上げる。
- 宇宙開発事業団: H-IIA標準型を用いた打上げサービス事業の実施に係る基本協定の締結について
- アストロアーツニュース: 2002/08/28 - (H-IIAロケットの項)
- アストロアーツニュース: 2002/05/24 - (H-IIAロケットの項)
宇宙日本食のお味は? 宇宙センターで試食会(asahi.com : 社会)
茨城県つくば市の筑波宇宙センターで宇宙日本食の試食会が開かれた。宇宙ステーションのメニューに加える目的のほか、宇宙環境での食事を研究することで高齢者医療への応用も視野に入れている。
2月18日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報
(510) Mabellaによる恒星食。2月18日(火)19時22分、九州地方、南西諸島方面で観測される可能性がある。
恒星は TYC0780-01791-1(赤経 07h57m55.273s、赤緯 +07°33'40.87"(J2000)、11.8等、プロキオン(こいぬ座α星)とかに座β星の中間付近)
2.6等の減光で、継続時間は最長4.8秒
2003/02/12
直線30キロ、素粒子の謎に迫る「究極の加速器」名乗り(asahi.com : 科学・自然)
ヒッグス粒子:加速器建設の候補地12カ所を公表(Mainichi INTERACTIVE 社会)
宇宙創生の謎に迫る、巨大実験装置による計画を公表(Yomiuri On-Line/社会)
素粒子の謎を探るため、「リニアコライダー」と呼ばれる全長30kmの実験装置を建設する計画が公表された。光速に近い速度で粒子を衝突させて巨大なエネルギーを発生させビッグバン直後の状態を再現し、ものにはなぜ重さがあるのかという問題など素粒子分野の研究で成果をあげることを目指す。
2003/02/10
小型衛星:東大、東工大生ら手作り 露ロケットで打ち上げへ(Mainichi INTERACTIVE 社会)
東大、東工大の学生や大学院生らがそれぞれ手作りした、10センチ立方、重さ1キロの小型人工衛星が、6月にロシアのロケットで打ち上げられる。98年にハワイで開かれたシンポジウムでの呼びかけがきっかけ。
- アストロアーツニュース: 2002/09/05 - (千葉工業大学の手作り衛星の項)
- 東京大学 中須賀研究室: http://www.space.t.u-tokyo.ac.jp/
- 東京工業大学 大学院理工学研究科 機械宇宙システム専攻 松永研究室: http://horse.mes.titech.ac.jp/index_j.html
天文関連書 新刊情報
- 宇宙論はいま
- パリティ編集委員会編 寿岳潤(じゅがく・じゅん)責任編集 丸善
- 本体1700円 19cm 186p (パリティブックス)
- ISBN 4-621-07145-9
- 天文シミュレーションソフトつるちゃんのプラネタリウム プログラム作りからホームページ公開まで
- 鶴浜義治(つるはま・よしはる)著 地人書館
- 本体1500円 21cm 141p
- ISBN 4-8052-0721-3
2003/02/07
「火球」目撃情報、西日本の広範囲で相次ぐ(asahi.com : 科学・自然ニュース)
巨大火の玉:西日本で目撃情報相次ぐ 「火球」現象か(Mainichi INTERACTIVE 社会)
6日午後8時半ごろ、西日本の広い範囲で火球と見られる現象が目撃され、天文台などに問い合わせがあった。途中で3つに分裂したという情報もあったようだ。
- 日本火球ネットワーク: http://www2.cnet.ne.jp/c-shimo/
- 徳島海南天文台: http://www.monterosa.jp/(無人のパトロールカメラが撮影した火球の映像が公開されています)
2003/02/05
世界のプラネタリウム利用者動向(日本プラネタリウム協会)
アメリカのプラネタリウム関連会社ロッホ・ネス社の調査によると、最近1年間の全世界でのプラネタリウム利用者総数は9000万人以上であることがわかった。
- 日本プラネタリウム協会: http://planetarium.jp/
- Loch Ness Productions: http://www.lochness.com/
アメリカのアマチュア天文家が系外惑星の発見に挑戦(日本惑星協会)
アメリカ太平洋岸天文学会(ASP)が主催した活動資金を集めるオークションで、アマチュア天文家が系外惑星探査に参加する資格を約192万円で落札。ケック天文台の口径10メートル望遠鏡を使って5日間探査に挑む。
- 日本惑星協会: http://www.planetary.or.jp/
2003/02/04
写真投稿:「M42、51、81、82」
林伸彦さん撮影。クリックで拡大。
●各データやコメントは下記「デジカメ実験隊がゆく」のページにて
2003/02/03
天文関連書 新刊情報
- すばる望遠鏡
- 家正則(いえ・まさのり)著 岩波書店
- 本体780円 18cm 200p (岩波ジュニア新書 422)
- ISBN 4-00-500422-9
- 星座大全 冬の星座
- 藤井旭(ふじい・あきら)著 作品社
- 本体2800円 27cm 158p
- ISBN 4-87893-765-3